2009年10月22日 (木)

もう一度観直したら印象が変わるかもしれない映画(「レディアサシン」 オリヴィエ・アサヤス監督)

「CLEAN」という映画が良いと、とある雑誌のコラムで読みました。監督はオリヴィエ・アサヤスといい、調べてみると何本か映画を撮ってます。出会いのチャンスが無かったのか一本も観た事の無い監督でした。作品の中に「レディアサシン」という作品がありあした。そういえばこのタイトルは何時も行くレンタル屋に置いてあったのをおぼろげに憶えていたので早速借りに行ってきました。ありましたよ!しかもダリオ・アルジェント監督の娘アーシア・アルジェント主演ではないですか!ノーチェックでした。タイトルから想像出来るように、主人公の女性は暗殺者です。以前愛したアメリカ人の金持ちを殺し、香港に逃走します。しかし仲間だと思っていた愛する人に命を狙われます。彼女は愛と憎悪の狭間で揺れ動きながら逃走と暗殺を続けます。果たして結果は?という内容です。こう書くと何でもない話ですよ。確かに物語自体は何でも無いんです。しかし不思議と引っかかるものがあるんです。一つはカメラワークにあると思います。本と素晴らしいカメラワークです。そしてもう一つは、監督の持つ視点にある気がします。タイトルから激しいドンパチものを想像したんですが、全くそんなシーンはなく、どちらかと言えば地味な造りです。始点が暗殺やアクションにおいてないからです。テーマはズバリ(愛)です。この辺りは監督ならでは手触りの作風を感じさせます。俄然「CLEAN」を観るのが楽しみになってきました。それにしても今回も邦題が酷い。原題が「Boarding Gate」で搭乗ゲートと言う意味なのに、何故に(レディアサシン)なのか?まー置かれていた棚もアクションのコーナー。全く映画を観ても理解もしていないとこの棚になるんでしょう。そのお陰で私もアクション仕様の視点で映画を観てしまいました。もう一度観直したらまた違った感動がある映画な気がします。

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2009年8月27日 (木)

不思議と色香が溢れまくる映画(「七夜待」 河瀬直美 )

むせ返る様な色気と言う表現を本でよく目にする事がある。字面だけで何となくイメージは掴めますが、実際にそんな経験など今までにした事はありません。しかし昨日見た河瀬直美監督の「七夜待」を観て、恐らくこの感覚がむせ返るような色気というのだろうと実感出来ました。河瀬監督といえば今までの作品総てが出身地である奈良県を舞台にした映画だったんですが、この映画では初めて奈良を離れオールタイロケで撮影した映画でした。内容はロケ地が変わっても何時の河瀬節です。どこか一昔前のフランス映画を感じさせる、説明の少ない、観客に答えを丸投げするタイプの物語です。この辺りは観る人を選ぶ感じですが、個人的には今までの河瀬作品の中で一番良かったです。監督としては何時もと何も変わらないんですが、主演の長谷川京子が見せた今までにない大胆な演技と、フランス人カメラマン(キャロリーヌ・シャンプティエ)の驚くほど綺麗な映像。この二つの新たな要素が今回初めて加わった事が作品のレベルを上げている気がします。別段全くファンではなかった長谷川京子さんが本と色っぽい!そしてその色気を更に引き出すキャロリーヌのカメラワーク。背中がゾクゾクする程の色気が溢れ出ます。もうたまりません!内容を追っかける映画でなく映像を楽しみ映画です。一時期のパトリス・ルコントの映画が持っていた色香と同じレベルのものを感じました。コピーに「河瀬直美監督が長谷川京子を裸にする!」とありますが、正しくその通りだし、河瀬監督自身も今までの自分の殻を少し脱ぎ捨てた感じがします。

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2009年8月14日 (金)

目が見えないから見える事、見えるから見えてない事(「ブラインドネス」 フェルナンド・メイレレス監督)

ブラジル出身の大好きなフェルナンド・メイレレス監督の「ブラインドネス」を観ました。監督三作目なんですが、デビュー作「シティー・オブ・ゴッド」とアカデミーノミネートの「ナイロビの蜂」が社会派の映画だったので、三作目にSFチックな作品を持ってきたのには驚きです。結構TV・CMもしてたし内容から、勝手に何時ものハリウッドの派手だけが売りの映画と勘違いしていました。ひょんな事からこの作品がメイレレス監督の作品と今頃知り観てみた次第です。突然原因不明の病気(?)で、世界中の人々に目が見えなくなります。しかし何故だか主人公の女性だけ目が見えるんです。目が見えない人間がある程度集まり一つの共同生活が始まります。初めは協力し合い上手く行っていたんですが、目が見えていようがいまいが人間のエゴは生まれます。何時の間にか力の強い者とそうでない者線引きが出来あがり、差別や力での支配が始まります。単なるSF映画と思っていたので徐々にテーマが深くなっていくのは流石監督です。メイレレス監督は何時も映画に深い問題意識やテーマを持たせます。デビュー作がブラジルの貧困層の抱える問題、二作目がアフリカにおける薬害実験の問題。そして今回も「私達は一番大切な事が見えていなかったのかもしれないと」というセリフにあるように、一見娯楽作品に見せかけて人間の心の奥にあるエゴを浮き彫りにします。正直今までの3作品の中では一番落ちるかもしれませんが、見易さは一番かもしれません。とりあえずこの作品から入ってもらい順に遡ってみてもらうのが一番良い観方かもしれません。エンディングとか唐突だし、目が見えなくなった理由も全く語られない辺りに「何じゃそりゃ!」感があるのは事実ですが、物語を楽しみというより人間の汚さと、その先にある助け合いの心みたいなものを感じる映画だと思います。既に巨匠の風格の出てきたメイレレス監督。次作が非常に楽しみな一人です。

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2009年8月13日 (木)

ドラえもんが生まれる前の世界(「TIME CRIMES」 イグナシオ・ビガロント監督)

ハリウッド映画は本と脚本に枯渇しているみたいで、最近の映画は漫画の実写化昔の作品のリメイク。はたまた第三国の映画のリメイクが多い気がします。先日フラッとレンタル屋で時間潰していたら、こんなキャッチコピーを見つけてしまいました。(デビッド・クローネングバーグ監督でハリウッドリメイク決定!)という一文をです。カルト映画の代表格だったような存在だったクローネンバーグ監督がリメイクをしたがった作品とは一体どんな作品なんだろう?と気になり早速レンタルしてきました。タイトルは「TIME CRIMES」というスペイン映画で、監督はイグナシオ・ビガロントという人物です。スペイン映画のリメイクといえば最近では「●REC」が一番に思い浮かびますが、この作品はどうでしょうか?物語は森の中にある一軒家の庭から始まります。この森の一軒屋に夫婦で生活している旦那が主人公。ある日庭のチェアーで双眼鏡を使いバードウォッチングをしていたら、森の奥に謎の美女を発見します。気になり見続けていると何故だか裸に!男としては興味がそそられ無いわけが無く、美女を探して森の中に。そこで包帯でグルグル巻きの殺人鬼が少女を殺している現場に遭遇します。自分も狙われると思いに逃げ込んだのが、森の奥にある怪しげな研究所。実はその場所はタイムマシーンを開発している研究所で、その機械に入れば60分前の過去に戻れるそうで、流れから主人公は60分前の過去に戻ります。そこで分かってくる驚愕の真実は?そして男は元の何気ない日常を取り戻す事が出来るのか?といった感じの内容です。小説ではよくある(リプレイ)モノです。しかし60分というしょぼい(リプレイ)です。いかにも低予算で登場人物も4人だけ。舞台も研究所と森と家だけ。かなり撮影日数も予算も限られた中での撮影なので、アイデア一発といった感じでしょうか?確かに様々な要因を考えれば良く考えた作品なのかもしれませんが、正直最後まで観るには少しツライ気がします。前半が余りにも面白く興味がわくのに対して、中盤からグダグダになってきます。確かにクローネンバーグクラスの力のある監督が撮影したら、もっと面白い作品に変わる可能性は大ですね。リメイクすると本家をなかなか超えられない作品が多いのですが、この作品に限ってはリメイクの方が良い作品になる気がします。リメイク版に期待です!残念ながらアマゾンでは取り扱いなしです。

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2006年6月18日 (日)

フランスとアメリカの良さが出た映画

昨日でた「レオン」について今日は少々書きたいと思います。世間的にはリュック・ベッソン監督の最高傑作で監督の名前を世界的に有名にした作品として認知されています。中にはこの映画をロリコン映画とかジョン・カサベデス監督の「グロリア」のパクリだだとか揶揄するひとも居ますが、個人的には物凄く好きな映画の一つです。「レオン」は監督の初のアメリカ製作の映画です。その前にも「グラン・ブルー」「サブウェイ」「ニキータ」という佳作をフランス製作で残しています。この「レオン」は元々「ニキータ」に登場する掃除屋の役ジャン・レノのが人気が出て新たなるストーリーを作ったのが元と言われています。監督の得意な人間の心境の揺れみたいのを分り易く映像化した映画だと思います。それ以前の作品も同じようなテーマなんですが、如何にもフランス映画という撮り方であまり言葉では説明をせず観客に判断を任せる感じの終わり方でした。その点が大好きな人も沢山居ると思いますが、世界的に大ヒットするには分り易さが必要です。その点「レオン」は分り易い。アメリカ製作の良さが前面に出ました。フランス映画の難解さを上手にとき解いています。しかし良かったのもこの作品まで。その後の「フィフス・エレメント」「ジャンヌ・ダルク」は個人的には監督の良さが全く出ていない作品でした。1999年以来自ら監督作品を残してませんが、2005年に久方ぶりに「アンジェラ」を撮ったそうです。かなり評判イイみたいですから少し元に戻ったんでしょうか?ジャン・レノ ナタリー・ポートマン ゲィリー・オールドマンそしてエンディングにかかるステイング「SHAPE OF MY HEART」どれ一つが欠けても良い映画にならなかったのが「レオン」です。非常に万人向けの映画だと思います。

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2005年11月 2日 (水)

盗掘好き?

昨日冒険物の映画に目が無いという話をしました。特に洞窟などに入っていく所謂盗掘もののシーンは特に好きです(レイダース 失われたアーク の冒頭シーンが有名ですね)謎や仕掛けを解きながら財宝を手に入れる瞬間は何時見てもワクワクします。(昨日も言いましたが)最近の映画では「トゥーム・レイダー」が正に王道です。この映画は元がパソコンのゲームから来ています。確かパート4ぐらいまで出ている人気作です。その他にも「バイオハザード」や「弟切草」「スーパーマリオ」などゲームからの映画化はたまにあります。私は飲食店を経営する前にゲームソフトの販売に携わった時期があります。しかしゲームなど23歳まで触った事の無い人生だったので初めは戸惑いました。その時期に一本の素晴らしいゲームに出会いました。今は無きメガドライヴのソフト「ランド・ストーカー」です。このゲームは「ドラゴンクエスト3・4」を創った若き天才クリエーター内藤寛と言う人が作ったゲームです。アクションロールプレイングという分野に入る内容で所謂盗掘物なんです。自分的には大ストライクの内容です。所々に仕掛けられた罠や謎を解くのにドキドキした感覚が今でも蘇ります。寝ずにクリアーした覚えがあります。しかしメガドライヴというマイナーな機種のためあまり有名になりませんでした。しかし私にとっては貴重なゲームです。あの時の感動をもう一回と思い「トゥーム・レイダース」も購入したのですが難易度がかなり上がっていて今の自分の腕ではどうしても途中から進めないので挫折しました(泣)噂によると「ランドストーカー」がPSでリメイクされるかも?との事。でもメガドライブのコントロールパットじゃないと無理な気がするのは私だけでしょうか?現にスーパーファミコンでリメイク?された「レディーストーカー」は面白さ半減してたからね。でもPS版でたらやってみたい気がするのはどうしようも無い盗掘好きの性です。

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