2007年2月21日 (水)

JAZZとPOPSの橋渡し

ジャズ・ピア二ストとしてもポップスの編曲家としても有名な島健(しま・けん)氏の音楽活動30周年を記念して製作された「Super Sessions」を聞きました。この企画は普段歌謡曲やポップスを唄っているアーティストにジャズのスタンダードを唱わせるという大胆な企画です。島氏と普段から縁のあるアーティストから選出されています。紹介すると

①A NIGHT IN TUNISIA /  bird

②FEVER /  中島美嘉 with RON CARTER

③BLACK COFFEE /  平原綾香

④CHATTANOOGA CHOO CHOO / ゴスペラーズ

⑤COME ON-A MY HOUSE / 今井美樹

⑥LUSH LIFE / 島田歌穂

⑦WELL YOU NEEDN'T / DJ KURASH

⑧BYE BYE BLACKBIRD / 矢野顕子

⑨SMILE / りんけんバンド

⑩STERA BY STARLIGHT / 森山良子

という曲名と参加アーティストです。本当にバラエティーにとんでいます。中には?マークのつくアレンジや選出もありますが(ゴスペラーズはあまり良さが出てないし、りんけんバンドの無理やり沖縄チックなSMILEはどうかと思います)、おおむね適材適所といった感じです。個人的にはやはり中島美嘉の唄う「FEVER」がベストテイクです。高音を抑えて敢えて淡々と唄うのこの歌の持つイメージにピッタリです。そしてそこに絡んでくるロン・カーターの低いベースのうねり、ん~痺れます。前回のアラン・トゥーサンとの競演といい、中島美嘉は大物を前にしても全く物怖じする事無く堂々と自分の色を前面に出しています。決して歌が上手い訳ではありませんが、色気や艶を感じます。このまま唄いつづければ将来凄い歌手になる可能性大ですね。その他のテイクもそれぞれの歌い手の個性が出ていて楽しめますよ!ジャズ入門編としては最適な一枚だと思います。

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2005年11月21日 (月)

長いものに巻かれ好き

昨日近所のレンタルビデオ屋が一本99円セールをやっていたので、ここぞとばかりB級新作映画を何本か借りました(安いときに借りたら外れても悔しくないからです。つまり殆どが外れるという事です・苦笑)早速仕事が終わってから一本見ました。「ズーク」というタイ映画です。過去に私が見たタイ映画は「マッハ」と「アタックナンバーハーフ1・2」のみです。タイ映画で巨大蛇物とくればB級色かなり大です。結果は予想通りの内容でした。今までに一体何度使われたであろう話の焼きまわしです。化学物質ぽい何かを食べて巨大化したアナコンダがジャングルの奥地に居て、探検に来た人々を襲うという手垢にまみれた話です。しかも蛇の話なのに半数以上はムカデや蜂や蜘蛛で死んでしまいます。なんじゃそりゃ?半笑いで見終えました。巨大動物パニック映画好きなので蛇ものは見つけたら必ず見ます。過去の作品だと「アナコンダ」(「山猫は眠らない」のルイス・ロッサ監督)がA級作品とすると、「パイソン」がB級そしてこの「ズーク」がC級というランク付けになると思います。外れるの分かっていて見てしまうのは少しマゾっ気ありなんでしょうか?でもこの「ズーク」という映画。タイ国内ではかなりA級作品に入るんでしょうね。だって日本でレンタルされるくらいですもんね。今後の活躍に期待したいと思います。

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2005年11月16日 (水)

豊橋にもあった呪いのビデオ

皆さんは「本当にあった呪いのビデオ」というビデオをご存知でしょうか?ブロードウエイという会社から発売されているドキュメンタリー心霊ビデオです。このビデオを見ると呪われるという都市伝説的ならではの類では無く、いわゆる一般投稿のホームビデオに映った不思議な映像を集めたビデオです(中にはビデオを見た人が不幸な事故にあったというイワクつきのものもありますが・・)私は子供の頃から何故か不思議な世界に興味があり、一世風靡した中岡俊哉の「恐怖の心霊写真集」やTVの怪奇現象特番は欠かさず見てました(流石に最近のTV特番はなるくて見てませんが)この「呪いのビデオ」シリーズを本物とするか偽物(作り物)とするかの判断は別として(私自身は半々だと思っています。完全に作り物だと分かってしまった作品もあったからです)一本のビデオとしては私は十分楽しみにしています。衝撃的だったパート1から既に18作品。その他のスペシャル版・映画版・バージョンX版・リング編などを入れると30本以上も続く人気シリーズです(物好きなので全部見てます)。今回発売になった正規シリーズ18を早速借りてみていると、何と地元である豊橋の三本木町の公園が登場するではないですか!ビデオを見ながら思わず声をあげてしまいました。実際に身近な場所が意表をついて登場するとこんなにもドキドキするもんですね(今まで無かったからかもしれませんが)豊橋の登場する話自体は別段怖くも面白くも何ともありませんが他の投稿のレベルは今回かなりハイレベルです(何処をどう判断してそう言うのかは私個人の主観ですが)これからも暫く続きそうなこのシリーズ。一応私は見つづける気でいます。興味のある方は出来ればパート1から順に見てみてください。

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2005年11月15日 (火)

昔の名前で出ています

この間コンビニで買い物をしていたら懐かしい曲が耳につきました。「こんな古い曲が何故今ごろ?」と不思議に思い神経を集中していました。よく聞くと歌っているのは原曲の人ではなく、声質から「平原綾香」であると気づきました。でも何故今更こんな曲なんだろうと調べたらカバーアルバムを出した中の一曲だそうです。最近はカバーアルバムブームみたいで「マッキー」(すいません漢字正確にわかりません)や「徳永英明」なども出してます。カバーアルバムを出すのは良いのですが、選曲がどれも同じような感じがしてうんざりです。勿論カバーしたくなるほど良い曲なのですからダブっても仕方の無い事ですが、オジサン達にはちとクドイ気がします(今の若い世代がこれを聞いて名曲を知る手助けには必要な事かもしれませんが)そんな中で平原綾香のこの曲は意外性がありました。この「晩夏・ひとりの季節」という曲は荒井由美の曲でシングルにもなっていない凄くマイナーな曲です(14番目の月というアルバムの地味な一曲)現に最近出た荒井由美時代のベストアルバムにも入っていないくらいです。しかしこの曲は名曲です。何と言っても歌詞が良い!OLの気持ちを代表する神様みたいな扱いを受けている軟派な松任谷由美ではなく、クスリもやるし鬱にもなる内向的な荒井由美時代こそユーミンが天才だった時代です。バックバンドも鈴木茂(G)・細野晴臣(B)・林立夫(Dr)・松任谷正隆(Key)とその当時の最高のミュージシャンがつとめています。曲も良いのですがやはり荒井時代のユーミンの凄さは歌詞にあると思います。何度もかみ締めたくなる日本語の使い方は他に類を見ません。英語を使うことがカッコいいとされる昨今ですが、横文字が一文字も入らない純文学のような歌詞達。今聞いても新鮮です。平原綾香よくぞカバーしてくれました。彼女の声質にもあっているし荒井時代のユーミンが天才だった事を世に思い起こさせるきっかけになる気がします。

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2005年11月13日 (日)

PUNKな文体

昨日舞城王太郎(まいじょう・おうたろう)の「煙か土か食い物」をやっと読み終えました。この本は2001年のメフィスト賞を受賞してを受けてのデビュー作です。メフィスト賞は過去に「京極夏彦」「森博嗣」などのジャンル分けが難しい作風の新人を世に送り出し大成功をおさめている賞です。その賞をとっての登場で更に方々で話題だったので何時か読もうと思っていました。この度100円で購入出来たので早速一日で読破しました。読みやすかったのと独特のリズム感があるので早く読むことが出来ました。冒頭から半分英語でラップのように繰り出される言葉の数々。意味不明な汚い言葉。テンポよく進むストーリー。そしてチープな事件&謎。どれも計算しつくされた感じがあります。大傑作とは言えない本ですが独特の個性があるのは事実だと思います。私は冒頭を一読しただけでサリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」を直ぐに思い出しました。PANK音楽のような言葉の羅列(投げっぱなしぶつけっ放しといった方が的確かもしれません)所々に入る「フアッキンXXXXXX」!犯人など誰でも良くなってしまう程壊れた話です。確かにミステリーの形態をとっていますが純然たるミステリーでは無い気がします。やはりメフィスト賞でなければ無理な作品だと思います。青少年は読まないほうがイイ毒のアル本です。星二つです!

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2005年11月11日 (金)

歪んだ世界観

昨日乙一(おつ・いち)氏の「GOTH・ゴス」を読み終わりました。乙氏の著書を読むのはこれで四作目です(「暗黒童話」「ZOO」「石の目」です)。乙氏は集英社が応募した第一回ジャンプ小説大賞で「夏と花火と私の死体」で若くしてデビューした才気あふれる人物です。歪んだ世界観を書く作家は大好きなので古本屋で見つける度に購入はしています。しかし前に読んだ三作はそれほど私の琴線には触れませんでした。正直「少し変わっている」ぐらいの印象しかありませんでした。しかしこの「ゴス」は快作です。歪んだ世界観はレベルアップし更に切なさが胸いっぱいに広がる短編連作集です。連作を読み進めていく度に発覚する様々な過去や現実。スト-リーの展開も絶妙です。敢えてジャンル分けをするとしたら「ミステリー」の分野に分けられる作品です。現に主人公は必ず世間を騒がす猟奇殺人の犯人を見つけます(探偵より素早く嗅覚だけで)しかし警察に通報するわけでもなく犯人を懲らしめる分けでもない。ただ殺人という現場に居たいだけなのである。これだけ読むと何か異常者の話に感じますが(変わった人間であることは間違いありませんが)全編に流れる空気は物悲しく切ないのです。そこが乙一氏の凄いところだと思います。御多分にもれず「石の目」(「平面犬」と改題)が映画化されます。昨日も書きましたが優れた原作を映画化するとがっかりさせられる事が殆どです。特に歪んだ世界観は映像化が難しいとお思います。一応はビデオで見る予定ですがあまり期待はしていません。

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2005年11月10日 (木)

見えない存在感

昨夜仕事を終えて帰ってきたら爆笑問題の深夜番組に作家「鈴木光司」氏が出ていました。そうですかれこそあの「リング」の作者です。今やハリウッド映画でもリメイクされ大人気作家です。しかし「リング」が出たときは全くと言っていいほど売れなかったのです。世間では鈴木氏はホラー専門作家と思われていますが実はそうではないのです。デビュー作は「楽園」(フアンタジーノーベル大賞)というフアンタジーだし、二作目「光射す海」も難病を軸にしたヒューマンミステリー系でした。どちらも佳作ですがあまり売れなかったです。しかし私は「楽園」を読んで氏のストーリーテラーの力を確信していました。そして満を侍して「リング」の登場となりました。一気に読み終えた私はとてつもない恐怖感と満足度に満たされました。これは大傑作だと。これだけの大傑作にもかかわらず全く売れないという状況が続きました。それが何年か後に突然の大・大・大ブレイク&映画化!誰がここまでを想像したでしょうか?流行ると言うことは怖いことです。その後「らせん」(吉川英治文学新人賞)「ループ」「ほの暗い水の底から」「生と死の幻想」「バースデー」など立て続けにホラー風作品をヒットさせましたが、やはりピークは「リング」と「ほの暗い水の底から」の二作だと思います。この二作が何故凄いかと言うと幽霊や妖怪といった視覚的に見える怖いものを出していないのに確実に何かが存在していると言う恐怖感を感じさせる点です。「リング」は映像化された時点で鈴木氏の原作の良さが半減しました。何故かと言うと貞子という存在を目に見える恐怖として出演させてしまったからです(最後にTVのブラウン管から這い出してきますからね)映像にすると言う事はそういうことなのかもしれませんが、あれでは只のお化け映画で何でもありになってしまいます。「リング」の良さは貞子という人物の過去を探る事によって確かに貞子は存在していた事が明確になって行く一方、一週間という期限付きの状況がハラハラドキドキさせる点です(この点は映画でも十分楽しめますね)。超能力があり両性具有で日本で最後の天然痘の感染者で井戸で七日間かかって死んでいった貞子と言う人物は現存しません。しかし怨念と言う形で確かに存在しているのです(生きていないからこそ怖いのです)。目には見えないが存在感が文章の隅々にあります。同じく「ほの暗い水の底からの」一話目「浮遊する水」のマンションの水にも行方不明になっ死んでいるであろう少女の存在をひしひしと感じさせます。捨てても捨てても戻ってくるキティーちゃんのバック・屋上の水タンク・お風呂の水に話しかける娘それらから少女の霊の存在は十分感じられますが目には何も見えません。これこそ鈴木ホラーの凄さです。視覚に訴えかける恐怖より五感で感じ取る恐怖のほうが凄いです。とにかくこの二作は名作です。これからこれ以上のものが書けるかどうか心配ですが久方ぶりにホラーを書いたと昨日TVで言っていました。はたして結果は・・・。

 

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2005年11月 4日 (金)

サンクチャリー

昨夜店のお客さんから漫画の本を頂きました。池上遼一さんの「サンクチャリー」という漫画です。これは私の好きな漫画ベスト3に入る名作です。(ちなみに他は 夏子の酒 バナナフィッシュ )以前経営する日本酒専門店「天に月、地に山」にこの「サンクチャリー」の編集に関わった方が来店され話に花が咲いたことをお店のHPの日記で書いたところ、読んでくれた知り合いがたまたま「サンクチャリー」を人から貰ったのを私に持ってきてくれたと言うわけです。この漫画の内容を簡単に説明すると子供の頃カンボジアで奴隷として育った主人公二人が表の世界(政治)と裏の世界(極道)の両方のトップに立ち、腐りきった日本を変えていくという話です。そこに流れる男臭さと友情は何度読んでも涙物です。女性の方が読んでどう思うかはわかりませんが自分は何度読んでも考えさせられる内容です。池上遼一さんは「傷追い人」や「クライングフリーマン」など名作が多いのですが特にこの「サンクチャリー」は名作です。日本が世界に誇れる文化「漫画」です。他国の人が見ると大人になっても漫画を読む民族は日本ぐらいしか無いらしく、何時も不思議な眼差しで見られているみたいですが、私は漫画から学んだ事も沢山あります。最近「三代目築地魚河岸」を読んで旬の魚の勉強もしています。お店の経営にだいぶ役に立っていますよ。

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2005年11月 3日 (木)

スプラッター映画

昨夜仕事終わりにレンタル屋に寄ると100円中古販売コーナーに「13日の金曜日」があったので思わず購入しました(パート2・3もありましたが駄作の為購入せず)この映画はスプラッター映画を語る上で欠かせないエポックメイキングな一本です。当時中学生だった私は映画館でかなり興奮しながら何回も見た覚えがあります(あの当時は入れ替え制でなかったから一料金で何回も見ました)その映画が今やパート11まで続いてるとは・・・。想像だにしませんでした。蘇生するだけでなく魂が乗移ったりN.Yに行ったり宇宙に行ったり最新作では「エルム街の悪夢」のフレディーとまで戦っています。ここまでくるとホラーと言うよりコメディーに感じてしまいます。しかしこの第一作目は純然たるホラー映画です。皆さん勘違いしていると思いますがこのパート1の殺人鬼はジェイソンではなく母親です(ウエスクレイヴン監督の「スクリーム」という映画の中でこの問題が出るのには笑えます。またパート5に出てくる偽ジェイソンというのも笑えますよ)シリーズで唯一ジェイソンの出てこない話です。スプラッター映画を創ったのは「血の祝祭日」のハーシェルゴードンルイス。確立させたのは「13日の金曜日」のショーン・S・カニンガム。そして完成させたのは「死霊のはらわた」のサム・ライミです。その意味でも凄い映画です。今見るとかなり色あせますが特殊メイクのトム・サビーニの凄さはかわりません。かなり低予算で撮った映画だと思いますが少ない予算の中で監督の力量がでるのがホラー映画の醍醐味です。すぐ殺させる役でケヴィン・ベーコンが出てたりして笑えます。見てみたい方はこのパート1と完結編のパート4はお勧めします(パート2のジェイソンは未だホッケーマスクじゃなくて布袋をかぶっているのには笑えますが)何にしても100円ビデオ買いは暫く収まりそうにもありません。

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