2012年8月18日 (土)

オーソドックスなLIVE(「SPIRIT RISING」 ANGELIQUE KIDJO)

アフリカの歌姫。いやもう女王の風格の出てきたANGELIQUE KIDJO(アンジェリーク・キジョー)の最新アルバムを聞きました。「SPIRIT RISING」というタイトルを持つLIVEアルバムです。今更LIVEアルバム?という気もしませんが、やはりLIVEは彼女の持ち味なんで早速聞いたわけです。想像通りファンキーでソウルフルなLIVEアルバムです。ダイアンリーブスやブランフォードマルサリスもゲスト出演した豪華な内容です。でもやはり一番の売りは彼女の歌声。LIVEでもアルバムと同様、いやアルバム以上に存在感のある歌声を聞かせてくれています。曲もヒット曲のオンパレードで、アンジェリーク好きにはたまらない内容です。しかし期待値が高かったせいか、想像の範囲は超えてなかったのが残念。そうは言っても充分凄いアルバムですけどね。アンジェリークを知らない方の入門編としても最適な一枚です。

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2012年8月13日 (月)

政治的な事は良く分からんが良いアルバム(「EL AAIUM EGDAT」 MARIEM HASSAN)

平和に暮らす私達とは違い、未だに世界中では紛争や民族闘争が沢山存在する。そんな虐げられた生活の中からも音楽や映画が生まれてくる。当然強烈なメッセージ性を持ったモノが多い。今回初めて聞いたアーティストが居ます。MARIEM HASSAN(マリエム・ハッサン)という西サハラの女性シンガーです。存在すら全く知らなかったんですが、ティナリウェンのブレイクで砂漠のブルースというジャンルが注目を浴びたお陰で、彼女はその女性版として紹介されていたので聞いてみました。確かにテイナリウェンに通じるモノあります。でも彼らよりはもっと政治色の強い事を唄っている感じがします。言葉が分からないので内容までは把握出来ませんが、力強い唄い方の端々から強いメッセージを感じます。そんな政治的なことを除いても充分カッコイイアルバムだと思います。第三国の音楽は普段刺激を受けない部分を刺激してくれるからやめられない。通常の音階で育った自分には考えつかないメロディーラインです。アルバムタイトルは「EL AAIUN EGDAT、EL AAUIN ON FIRE」と言います。邦題は「エルアイウンは燃えている」だそうです。

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2012年7月 8日 (日)

世界中の憂鬱を集めたような音楽(「Absence」 Melody Gardot)

衝撃的なデビューを果たしたMelody Gardot(メロディー・ガルドー)の最新作「Absence」を聞きました。10代で復帰できないような大事故で入院し、そのリハビリで始めた音楽で才能が開花したという珍しいディーバ。そんな過酷な状況を音に変えたかのような、静かで悲しみに溢れた前作。そこには不思議と色気と哀愁が絡まりデビューアルバムにして彼女だけの世界観を作り上げてました。そして待望のセカンド。その間に世界中を旅してきたそうです。モロッコ・リスボン・ブェノスアイレス・サンパウロなどを回って土地土地の音楽を吸収してきたそうです。プロデューサはヘイター・ペレイラという人物。全く知りませんでしたが、映画音楽を沢山手がけています(恋するベーカリーやダンシング・ハバナなど)。そして今回は共作にジェシー・ハリスのクレジットも!イメージ的にはオーガニック過ぎる気がしたんですが、お互いプロです。流石落としどころをキッチリ見つけてます。全体通して聞くと、初めはもの凄く地味。でもヨクヨク聞くと確かに世界中の音楽を上手に吸収しているのが良く分かります。でも相変わらず物悲しい感に溢れています。音だけでなく世界中の悲しみも吸収してきたんでしょうね。前作より名盤だと思います。

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2012年6月 8日 (金)

ヌーベル音楽(「女と男のいる舗道」 あがた森魚)

赤色エレジーで有名なあがた森魚さんが何とデビュー40周年だそうです。その事を記念して一枚のカバーアルバムを出しました。その名も「女と男のいる舗道」です。ヌーベルバーグ時代のゴダールの映画のタイトルです。そのタイトル通り60年代の名画の音楽を日本語の歌詞をつけてカバーしています。サウンドプロデューサーにムーンライダーズの白井良明さんを迎えています。正直それほどあがたさんの不安ではなかったんですが、映画好きだし、この企画にはメチャクチャ興味があったんで聞いてみました。それが大正解!すばらしいアルバムです。名画のテーマなんで皆さん何処かで耳にした事のあるメロデイー。しかしアレンジがだいぶ変わってます。安い酒場やキャバレーで流れるような音に代わってます。でもこれが実にいい。あがたさんの声ともベストマッア!驚くべき名盤です。あがたさん知らない若い方にも聞いてもらいたい一枚です。

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2012年5月19日 (土)

静かに、息をするように(「RESPIRO」 Joe Barbieri)

ジャケのシンプルさに惹かれて、初めて聞いたアーティストがいます。Joe Barbieri(ジョー・バルビエリ)の最新作「RESPIRO」という一枚です。私が聞いたのは輸入盤ですが、邦題には「静かに、息をするように」という素晴らしいタイトルがつけられています。ジョーさんの歌声&楽曲を聞くのは初めてでしたが、一発で好きになりました。ベースはブラジル音楽ですが、ジャンルなどどうでも良いくらい和みます。何でも彼はイタリアのカエターノ・ヴェローゾと言われているそうです。温かみのある歌声は正しくそんなイメージですが、カエターノより陽気で聞きやすいです(流石イタリア人)。タイトル通り(静かに、息をするように)優しく温かいオーガニックな楽曲が並んでいます。今後も聞き続けたいアーティストの一人ですね。今のシーンにはピッタリな一枚ですね。

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2012年3月20日 (火)

詳細不明ですがエエ音楽やな~(「Le enfats de Goree」 chris combette)

カリブ海のギニア出身のchris combette(クリス・コンベット)の最新アルバム「Le enfants de Goree」を聞きました。オーガニック系とでも言いましょうか?アコースティックサウンドに乗せて淡々と渋い声で唄われています。私は初めてこのクリスのアルバムを聞いたんですが一発で大好きになりました。ゆる~い感じがドストライクです。でもネットで調べても何の詳細も出てきません。結構前から活躍はしているみたいですが、フランス語のデータしか出てこず解読不可能(フランス文学科卒業なのにも関わらず)。なので本と何にも詳細なデータが分かりません。でも言える事はエエ音楽やと言うことです。カリブ海という温暖な気候を音にしたら正にこんな感じという優しい音に溢れています。年齢もジャケから想像するに50歳は確実に超えています。熟練の余裕のようなものも感じます。だんだん春に向かっている今日この頃。ピッタリな音楽です。

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2012年3月 7日 (水)

本当は二枚で完成だったのね(「AT HOME IN ANGER」 Kip Hanrahan)

私が愛して止まないKip Hanrahan(キップ・ハンラハン)の最新作「AT HOME IN ANGER、which could aiso be called IMPERFECT,happily」を聞きました。恐ろしく長いタイトルですね。前作「Beautiful Scars」は個人的には傑作でした。昔からのキップファンには聞き易すぎて不評な感じもあったようですが、自分は大好きなアルバムでした。そして実はその時にもう一枚アルバムを出すよ予定だったそうです。それが今回形を変えて発売となりました。それを聞くと納得。今回も聞きやすいアルバムとなっています。キップといえば難解な音楽で、リズムが全面に出でたイメージですが、実はもの凄くキャッチーな曲を書ける人なんですね。この二枚で確信しました。そして今回もベース&ボーカルのブランドン・ロスがかなり強力なアシストをしてくれています。確かに良いアルバムなんだけど、今の世界中の音楽シーンを考えると、誰がみても売れない。そして現実もその通り。その結果が今回のアルバムの発売がこれだけ遅くなった要因でもあります。いいものが売れない時代。音楽だけでなく総てでそうなっている気がします。キップ好きは間違いなく買いの一枚です。

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2011年10月18日 (火)

ベスト盤の中のベスト(「EN MI PIEL」 BUIKA)

もしかしたら今や世界中で一番好きなアーティストかもしれないBUIKA。新作の二枚組みのベスト盤「EN MI PIEL」を聞いております。一日に一回は聞いております。もう好きすぎて鼻血がでそうです。ブルーノート時代のカサンドラ・ウイルソンにメロメロだった頃に似ています。兎に角何もかも好きなんです。先ずは声。オムニバスや他の人のアルバムに参加していても直ぐにBUIKAと分かる存在感!この辺りもカサンドラ嬢とダブります。そしてフラメンコを軸にした楽曲。どこか哀愁があるんですが、決して暗くは無いんです。フラメンコギターのアグレッシブな演奏にも痺れます。個人的には総てが満点です。1stアルバムからリアルタイムで聞いてますが、正直デビュー作は失敗作だと感じましたが、彼女の声の存在感は残ったんです。その予感通り二枚目からガラッと印象が変わり、一気に女王の風格を感じさせてくれました。その後はもうメロメロ。今回もベストなんで半分以上は知った曲ですが、初めての曲もあります。どれもいいんです。ベスト盤中のベストです。BUIKA入門編としては贅沢なベストです。溜息しか出ません。

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2011年9月20日 (火)

何処の国にもブルースはある(「TASSILI」 TINARIWEN)

砂漠のブルースとして一躍世界の音楽ファンの度肝を抜いたTINARIWEN(ティナリウェン)の最新アルバム「TASSILI」(タッシリ)を聞きました。今回は今までのアルバムと違い、エレキギターではなくアコーステックギターで砂漠のブルースをつぶやいています。正につぶやくと言う表現がピッタリで、よりブルースという言葉がピッタリくる内容となっています。黒人音楽のブルースとは多少毛色が違いますが、この音も紛れもなくブルースだと実感します。つまりブルースとは音楽の形態ではなく魂だという事ですね。繰り返されるギターの単純なリフに合わせてつぶやかれる言葉。意味こそ分からなくても伝わる物はあります。アフリカのマリ北東部の遊牧民族の魂が今、彼らの手によって新しい音として蘇りました。世間の評価ほど、今までのアルバムは自分の中で高くなかったですが、この新作は最高でした!

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2011年9月12日 (月)

水の中の女神達(「MUJERES DE AGUA」 Javier Limon

ブイカやベボ&バルデスのプロデュースで名を馳せているJavier Limon(ハビエル・リモン)の大企画アルバム「MUJERES DE AGUA」(水の中の女神達)を聞きました。初めに一言これは名盤です。メチャクチャいい!今回のアルバムの企画は地中海を囲む国々を中心に五ヶ国から12人の女性ボーカルをチョイスして一曲ずつ歌わせるという贅沢な企画。コンチャ・ブイカを筆頭にスペインが一番多いですが、アイスール(トルコ) アルヴァニタキ(ギリシャ) ヤスミン・レヴィ(イスラエル) マリーザ(ポルトガル)と非常に面白い選出です。どのボーカルも実力者ばかりなんで、グイグイ唄の世界に引き込まれます。フラメンコ中心にファドやアラブ民謡とバラエティーに飛んでます。聞いていると異国の街並みや、市場の雑踏が目に浮かびます。ワールド系好きな方にはぜひ聞いてもらいたいです。最近流行のミクスチャーではないですが、王道の民俗音楽ベースの今の音に溢れています。超協力お薦め!

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