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2012年12月31日 (月)

七年間ありがとうございました

今年も後4時間で終わりますね。

皆様素敵な大晦日お過ごしでしょうか?

本日を持ちましてこのブログ「酔狂な日々」を終わりたいと思います。

2005年の10月から始めましたので、7年と3ヶ月続けてきました。

が、仕事のブログを書くので精一杯になってきました。

それに少し形を変えたほうがいいかな?と思う頃合でもありましたので決めました。

来年からはお店のブログに本や音楽や映画の紹介を載せていこうと思います。

新しい形で続けていきますのでよろしくお願いします。

日本酒専門店「天に月、地に山」のブログです↓

http://ameblo.jp/j-sake/

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2012年12月26日 (水)

2012本総括

いよいよ今年も後一週間。ラストの本の総括です。

①静かな爆弾/吉田修一 恐ろしく静かで衝撃的な作品。吉田作品の中ではナンバー1の印象。こういう小説を書ける人は少ない気がします。

②彼女がその名を知らない鳥/沼田まほかる 今年ブームの来たイヤミス作家の一人。数年前に彼女のデビュー作をベスト10に入れた自分の先見眼を確認した本。

③舟を編む/三浦しをん いうまでもなく直木賞作品。ここ数年あまり良い印象がなかったんですが、これは良かった。知らなかった辞書編集を知れました。

④残穢/小野不由美 映像ではフェイクドキュメンタリーをずっと追っていた私ですが、いよいよ小説でも登場。何とも言えないリアル感が、じわじわ足元から迫ってきました。

⑤深く深く、砂に埋めて/真梨幸子 こちらもイヤミスでブレイクした一人。この作者もデビュー作から絶賛した一人。外れのない作家の一人となりました。

⑥ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ/辻村深月 今年の直木賞作家。それを期に何気に読んでみた一冊ですが、めちゃくちゃ面白かった。今後も期待大の作家さんです。

⑦最も遠い銀河/白川道 何の新しいさもないですが、じっくり書き込まれた小説の凄みを感じる一冊です。有名な「天国への階段」の何倍も良い作品に感じました。泣けた。

⑧埋み火/日明恩 メイフィスト賞でデビューした作家さん。こちらも今年初めて読んだんですが面白かった。こうしてみると重厚な作品に今年は嵌った気がします。

⑨空飛ぶタイヤ/池井戸潤 今更ながら過去の話題作を読みました。直木賞作「下町ロケット」よりこちらの方が面白いと思います。昨日読み終わり滑り込み入賞。

以上9作品が印象に残りました。今年は本に関しては当り年だった気がします。年齢のせいか重厚で泣ける系に嵌る傾向にあります。横山さんの「64」を友人に借りれました。どうやら年内は読めそうにないので、年明け一発目になりそうです。尚今年も古本屋100円コーナーのみの購入&友人から借りたものでの選評なので、時系列がバラバラですのでご了承ください。

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2012年12月25日 (火)

2012音楽総括

はい、本日は2012年の音楽総括です。分けあって後半あまり新作を聞けず。それでも何とか100枚は聞くことが出来ましたので、その中で自分なりのベストを。でも6枚しかうかびませんでした。

①幻とのつきあいかた/坂本慎太郎 ゆらゆら帝国の坂本氏のソロ。AORティスト。

②Essentials/Karen Souza Popsの名曲をJazzアレンジです。色気バリバリでした。

③BITCHES/NICHOLAS PAYTON Jazzの未来系がここにありました。

④Slipstream/BONNIE RAITT ベテランがここに来て新たなる傑作を。

⑤女と男のいる舗道/あがた森魚 60年代の名画に歌詞をつけて唄いました。

⑥Another Countory/Cassanndra Wilson ブルーノートの呪縛から逃れた一枚。

今年印象に残ったのはこの六枚でした。来年は10枚あがる様頑張ります。

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2012年12月24日 (月)

2012年映画総括

今年も後わずかとなりました。なので映画の総括です。恐らくDVDで100本は観てますが、今年も何かパッとしない印象。何とか5本選びました。

①ウォーキング・デッド/TVドラマ フランク・タラボン製作総指揮のTVドラマ。ここ数年の下手なゾンビモノよりも相当レベル高し!ゾンビメイクも良いし、脚本が最高。シーズン2まで観ましたが、3も放送予定なんで、先が楽しみです。

②ゾンビ大陸 アフリカン/ハワード&ジョン・フォード監督 本家ロメロ監督作品を除けば久々の大ホームランゾンビモノ。何せアフリカの大地にゾンビという設定が良い。また最近のゾンビみたいに走らない鈍さが最高。音もなく忍び寄る恐怖が久々。

③ヒミズ/園子温監督 チョッと前までは知る人ぞ知るカルト監督だったのに今や有名メジャー監督に。作品を撮るスーピードにも驚かされますが、どれも問題作。今年は「恋の罪」と二本観ましたが、出来栄えでいえば完全にこちらの圧勝。初の他人の原作(漫画原作)という試みも良かったです。主役の若者二人と、ベテランの脇役の対比が◎。

④カエル少年殺人事件/イ・ギュマン監督 ここ最近の韓国映画は毎年素晴らしい作品を送り出してきます。傑作「殺人の追憶」と同じ本当にあった未解決事件を映画化したもの。リアル感あって世界に嵌れました。

⑤LAST4 こちらもゾンビモノ。低予算でどれだけの作品が撮れるかと言う実験的作品。メインは生き残った4人だけ。そして舞台は基本倉庫の中。出てくるゾンビも数体だけ。そんな限られてシュチュエーションで1時間30分飽きさせない作品に仕上げた監督の力量に脱帽。ゾンビ本体が出なくても怖がらせる細工が斬新でした。

以上5本が印象に残った作品です。ゾンビモノが3本も。個人的な趣向でスイマセン。でもちゃんとカンヌやベルリン作品も観てます。印象に残らなかったので残念。色んな要因はあると思いますが、映画がつまらなくなった気がして仕方ない。本数よりもじっくりいい作品を出して欲しいものですね。

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2012年12月15日 (土)

もっと早く読んでおけば良かった(「埋み火」 日明恩)

メフィスト賞でデビューした日明恩(たちもり・めぐみ)さんの「理み火・うずみび」を読みました。実はこの本今年の初めに買ってあったんですが、続編と知り読むのをためらっていた一冊。でも年末になり本を整理していて見つけ、続編からでもいいか?と思い読んでみた次第であります。主人公は消防師。今は亡きオヤジも消防士だった過去があります。とび職の大親友が居り、最近多発している放火を二人で調査を始めます。そんな時に、別の火災に不審を感じる。火災で死ぬのは年寄り。しかも不審なところの無い自然発火で、近所も偶然旅行なので居らず、他への被害は全くなし。火災を出した本人たちだけが死んでるという状況。主人公は余りの都合の良さに不審を感じ調べだすと、その現場の影に子供が必ず居る事を発見。そしてその子供を捕まえて事情を聞くと・・・・。これ以上は書きません。一応ミステリーですが、そのて点はあまりどうでもいいような気がしました。でも人が生きていくという事を物凄く考えさせられる一冊ででした。想像にはんして良い本でした。名言があったので書いておきます。(人間関係は狭いより広いにこした事は無い。一つが閉ざされても他の何かが残っていれば、そこに心の平安を求められる(中略)だからと言って闇雲に広げれば良いというわけではない。人数じゃない。バリエーションだ。でも元々人は同じ価値観や倫理観の人達と、つい固まってしまう。違う相手とは理解出来ないのだから当たり前といえば当たり前だし、何よりそれが楽だからだ。そして結局似た様な人間関係の中で失敗してしまうし、道をうしなったと思い込み、どして良いのか分からなくなってしまう。それを避けるには、出来るだけ違う価値観の考えを持つ人と繋がっていた方が良い。だから先ずは、自分と違う価値観や考え方を持つ人間が、世界にはいくらでもいる事を知っていれば良いのだ)現在に蔓延るFBを代表するSNS。それに対する警鐘にも感じる名言。大切なのは群れる事ではなく理解する事。名言ですね。

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2012年12月10日 (月)

技巧派だね(「再会」 横関大)

第56回江戸川乱歩賞受賞でデビューした横関大さんの「再会」読みました。先日読んだ横溝正史賞の「お台場アイランドベイビー」が良かったので続けて新人作品をば。何でもこの方乱歩賞に何度も応募して何度も落選していたそうですが、今回目出度く受賞。諦めないスタイルには頭が下がります。物語はとある殺人事件から。その殺人に使われた銃は23年前の警官殺しの銃で、行方が分からなくなっていたもの。でも実はその銃はその当時の小学生四人によってタイムカプセルに埋めたものでありました(その辺の詳細は読んでね)。誰がその銃を掘り出して、誰が殺したのか?二転三転するストーリーはワクワクさせます。個人的には読みやすかったし面白かったです。あまりにも予定調和の点が審査員から指摘されていたりしましたが、それ程引っかかる事無く読む事が出来ました。いや~新人賞のレベル物凄くあがってますね。でも問題は何作も同じレベルで書けるかですから、小説家という職業は難儀ですね。何はともあれ横関さん受賞おめでとうございます。諦めない気持ち、勉強になりました。

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2012年12月 9日 (日)

絵の事は分からんけど面白く読めました(「楽園のカンヴァス」 原田マハ)

原田マハさんの「楽園のカンヴァス」を読みました。原田さんの著書は初です。一足早く出たとある雑誌のミステリーベスト10に入賞してたので読んでみました。実在の画家アンリ・ルソーの絵をめぐる物語。とある富豪が闇ルートから手に入れたルソーの絵といわれるものを、二人の目利きが真贋を判断する。一人は売り出し中のの日本人の女性、そしてもう一人は嘘をついて本人になりすましやってきたアメリカ人。二人は謎の古書(日記)を毎日一章づつ読みながら七日後に絵の真贋を発表するというゲームに参加します。このワクワクに加え、嘘をついたアメリカ人を脅して絵を手に入れようとする悪い輩も現れる飽きさせないつくりとなっています。果たして勝者は?絵の真贋は?正直絵の事は良く分からないので読むのを躊躇しましたが、知識が無くても全く持って問題なく楽しめました。逆にルソーやピカソの事を色々知る事が出来て知識欲も満足しました。でも割とあっさり話が終わってしまうので、もう少しヒネリがあっても良かったかもですね。入賞は伊達では無いと思います。

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2012年12月 8日 (土)

ミステリーではないが良い作品(「お台場アイランドベイビー」 伊予原新)

第30回横溝正史ミステリー大賞を受賞しデビューした伊予原新さんの「お台場アイランドベイビー」を読みました。この手の新人賞作品を読む時、先ず最後のページにある審査員のコメントから読む癖が付いております。今回もそこから。評判は悪くないモノの、結構アラも目立つ評価。なのであまり期待せずに読みました。物語は近未来。大地震で壊滅的な被害を受けた東京。未だに震災の爪あとが残るが、徐々に復興の兆しが見られるが、お台場だけは切り離され人の出入りが出来ない孤島と化しています。そこに日本国籍を持たないストリートチルドレンが集まっているという設定。元刑事の主人公。自分の息子を亡くした後悔から偶然知り合ったマサイ族の血をひく少年の面倒を見るうちに大きな事件に巻き込まれていきます。その事件とは?そしてストリートチルドレンの未来は?という感じです。確かに審査員が語ってたようにミステリー色はかなり薄い。でも筆力は新人とは思えない程あります。グイグイ話に引っ張り込まれます。そして確かに泣ける。良い作家さんだと思います。ミステリーに拘らず良い話を書けば凄い作品を残す予感大です。

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2012年12月 7日 (金)

軌道修正(「メグル」 乾ルカ)

「夏光」でデビューし、前作初長編「プロメテウスの涙」で話題となった乾ルカさんの「メグル」を読みました。大学の学生課の掲示板に張り出されるアルバイトを選んだ事で不思議な体験をするという物語。連作短編集です。その総ての話しに出てくるのがバイトを斡旋する不思議な女性。足が片方が義足で、掲示板を見に来る人間に何故かそのバイトはあなたが行った方が良いと助言をします。そしてそのアルバイト先でそれぞれが今の自分にとって必要な経験をしてくると言う話。怖いというより不思議な話し。そしてどこかハートウォームな結末が多いです。全体通して良く出来てます。乾さんの才能が良く出た話だと思います。ただもう少し怖い話しを期待していた人達には肩透かしな感じでしょうか?この路線に軌道修正してきたのならそれはそれでアリですね。今後に更なる期待大です。

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2012年12月 3日 (月)

忘れ去られた理想郷(「いつか響く足音」 柴田よしき)

柴田よしき「いつか響く足音」を読みました。久々の柴田作品です。忘れさられた古い公団住宅が舞台。そこに住む人達それぞれが抱える悩みを綴った連作短編集です。高度成長期の時代は理想郷とされた団地。何もかもが新しく最先端だった場所。日本人の多くが団地に住む事に憧れた時代がありました。しかし時代が代わり今や、住む人は老人ばかりになり建物も老朽化した忘れ去られた場所となっています。しかし今もそこには人々が暮らしており、何かしらの人生の悩みを抱えています。でも助け合い寄り添う事で何とか明日への希望を生み出し生きています。そんな人達を柴田さんは活き活きと描き出しています。まー内容としては普通ですが、ホッコリする佳作です。印象に残った言葉があるので書いておきます。(欲望を持つことが罪ならば、人間である事そのものが罪なのか?)人間は罪深い生き物であります。でもだからこそいとおしい。皆が聖人君主だったら、小説も生まれてませんもんね。

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2012年12月 2日 (日)

グリコアーモンドチョコの様な小説(「横道世之介」 吉田修一)

吉田修一さんの「横道世之介」を読みました。出版された当初話題になっていたし、良く分からんタイトルに惹かれて物凄く読みたかった一冊でした。今年初めに「静かな爆弾」という素晴らしい吉田作品に出会っているだけに期待大でした。物語はバブルの時期。その時代に大学生となった、何処にでもいる様な横道君が主人公。彼の一年を一月ごとに区切って物語にしてあります。最初と最後に現在の話が織り込まれ、それぞれ関係のあった人物が彼との想い出を振り返る感じのシーンも挟み込まれます。取り立てて何か大きな事件が起こるわけでもなく、平均的なあの時代の大学生の生活が淡々と書かれています。バブル時期大学生というのは私と同じ。でもそんなにあるある感は感じませんでした。読みやすいし相変わらず上手い文章は流石ですが、騒ぐほどの内容ではない気がします。良い言葉があったので書いておきます。(私たちみたいに豊かな国で生まれ育った若い男と女が別れる理由に、馬鹿みたいな事以外の理由があると思えないけど)凄い言葉ですね。でも何かバブルの時代を象徴している様な一文でグッと来ました。

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