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2012年10月20日 (土)

直木賞も頷ける実力(「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ」 辻村深月)

辻村深月さんの「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ」を読みました。辻村さんは今年の直木賞を「鍵のない夢をみる」で受賞した作家さん。メフィスト賞を受賞してデビューして、この本の映像化でNHKと揉めたという位の事しか知らない作家さんで、今回初めて作品を読みました。先ずは結果から。個人的には非常に好きな作家さんであります。一応ミステリー作品ですが、そんな事どうでもよい感じがします。それよりもグイグイと読者を引き込む文章力が魅力な作家さんだと感じます。物語は一部と二部に分かれています。子供の頃からの親友が登場人物。一人は東京でライターとなり幸せな結婚をしています。そしてもう一人は地元に残り派遣社員となり、彼氏とも上手く行かず地味な生活を送っていました。そんな彼女が母親を刺して逃亡。ライターの彼女はその真相を追います。一部はライターの視点で事件が何故起こったかを語られます。そして二部ではもう一人の主人公が事件後どうしたかが描かれています。この二部に大きなドンデン返しが仕掛けられています。先ほども言いましたがその点はそれ程驚きは無いのですが、兎に角先が読みたくて一気読みしてしまう筆力は圧巻。他の作品も直ぐにでも読んでみたくなった作家さんです。直木賞は伊達じゃなかったですね。変てこなタイトルですが、この謎は結構早目に分かってしまうのは御愛嬌ですね。でも謎解き系を押す作家さんではないので問題なしです。いい作家さん見つけちゃいました(遅い?)。

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