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2012年10月 1日 (月)

恋愛というのは、いわば地獄めぐりのようなもの(「深く深く、砂に埋めて」 真梨幸子)

ここ最近イヤミスというジャンルが流行っている。その中の一人に真梨幸子という作家さんが居ます。デビュー作「孤虫症」から非常に注目していた作家さんでした。がデビュー作以来暫く読んでなかった作家さんでしたが、ここに来てイヤミスブームで一気に何冊も読んだ作家さん。順序が逆になりましたがデビュー二作目「深く深く、砂に埋めて」を読みました。ミステリーというか悪女譚と呼べる作品。何でも悪女文学の傑作「マノン・レスコー」を下地にした作品だそうだ。男が惹きつけられずに居られない美貌を持つ女。この女性をめぐる人達の物語。彼女自身には悪意は無くても、周りが自然と悪事に手を染めて行ってしまいます。先の展開が物凄く気になり一気読みしてしまいました。正直真梨さんの作品の中では一番好きです。いい言葉があったので書いておきます。(運命は常に、何通りも用意されている。どの道を選択するかは、その時の体調や雰囲気や環境、またはタイミングに左右されるだろうが、最も大きな原動力になるのは、やはり、その者の性質であろう。要するに運命はいくつもあるようでいて、実はひとつなのだ。そう考えると、私は私の運命がどれほど屈辱的で壊滅的なものになったとしても、それは愛着を持たずにはいられない。他から見れば汚れたボロボロのブランケットであったとしても、自分にとってはそれがなければ眠れないほどに、大切な物なのである)今の自分を作り上げているのは自分自身。誰かと比べて例えそれが不幸に分類されるものでも、自分の運命をいとおしむ事。それが出来る人こそ幸せ者なんでしょう。

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