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2012年9月21日 (金)

今の日本は冥土を廻ってる(「冥土めぐり」 鹿島田真希)

第147回芥川賞を受賞した鹿島田真希「冥土めぐり」を読みました。芥川賞作品を読むのは珍しい上に。鹿島田作品も初です。物語は過去にお金持ちだった幼少時代を過ごした女性とその家族。そして脳の病気で障害をおった夫の話し。過去の栄光に未だに縛られている母親と弟。その呪縛から逃れたくて平凡な男と結婚した主人公ですが、夫は脳の病気で障害者になります。その夫と彼女はとある格安の保養所に訪れます。実はこの場所に彼女は幼少の頃家族で泊まった事がある場所。その昔は格式のある一流のホテルだった場所。しかし今や格安の保養所と寂れてしまった場所。その場所に彼女は泊まりに向かう。過去の自分と対決する為なのか?もしくは自分の呪われた生涯を断ち切るためなのか?果たして二人の運命は・・・。という感じの内容。流石に芥川賞。結末を読者に委ねた感じのもやっとした終わり方。直木賞がハリウッド映画としたら、芥川賞は昔のヨーロッパ映画といった感じでしょう。この作品を良い作品と呼んで良いのかどうか私には判断しかねます。広辞苑で冥土を調べると(死者の霊魂が迷い行くという暗黒の世界)とあります。主人公家族が迷い込んだ過去の栄華という暗黒。正に今の日本のようです。その辺りが時代の閉塞的な空気感と相まって受賞したのかもしれませんね。受賞作とは別に掲載された作品にいい言葉あったので書いておきます。(山の手と下町の顔を持ったこの町では、貞淑と放埒の顔を持ち合わせた姉妹そのものだった)女性ならでは表現力に納得でした。

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受信: 2012年9月21日 (金) 22時41分

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