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2012年9月 5日 (水)

新ジャンル!フェイクドキュメンタリー小説(「残穢」 小野不由美)

小野不由美さんの9年ぶりの新作「残穢・ざんえ」を読みました。9年ぶりとは驚きました。そして何の前知識もなく読みはじめたので、初めはドキュメンタリーかと思いました。それほど小説ぽくない地味な始まりでした。正直初め所か、結構中盤までドキュメンタリーだと信じて読んでました。でもこれはれっきとした小説です。今はやりの呪いのビデオの小説版といってもいいでしょう。小野さん本人の元に寄せられた怪談話。それ程凄い内容の話ではないのですが、以前にも同じマンションの違う人から怪談話が寄せられていた。気になり調べていくとその土地にまつわる穢れた歴史が少しずつ分かってきます。結果最後は100年も前の話に繋がっていきます。恐ろしく地味ですが、足下からジワジワ恐怖が這い上がってくる怖さです。これは本当に作り話なんだろうか?分かっていても疑ってしまうほどリアル感あります。でも幽霊がドーンと出てきたり人が殺されたりとか派手な事は一切起こりません。兎に角淡々と語られる穢れた歴史に背筋が凍る思いがする事でしょう。作者が有名になった「屍鬼」はモロ創作小説ですが、今作のほうが断然怖いです。読む人を相当選ぶと思いますが、個人的には新しいホラー小説の形の作品として伝統入りしても良い作品だと思います。9年待った甲斐は十分あります。久々に一人で寝るのが少し怖く感じますよ。

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