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2012年7月10日 (火)

ビートルズは必要だったのか?(「ラバーソウル」 井上夢人)

井上夢人さんの4年ぶりの最新作「ラバー・ソウル」を読みました。勘のいいかたなら想像付くと思いますが、タイトルはビートルズのアルバムタイトルからとったもの。作者のビートルズ好きは有名ですからね。そして各章もラバーソウルの曲順通りのタイトルがつけられています。そして主人公もビートルズの大ファンであり、ビートルに対する論評を書いています。ただ一つだけ大きな問題があります。それは生まれながらにして人には見せられない醜い顔をしているという事。想像が付きにくいのですが、爬虫類のような顔で、初めて見た人は悲鳴を挙げるか超えも出せずに凍りつくと表現されています。幸い親が資産家なので、普段は外に出る事無く人と会わずに暮らしています。しかしとある事で自分の所有するクラッシックカーを貸すことに成りました。モデル達の撮影の為です。そこで出会った一人のモデルに心を奪われます。でも自分の容姿の事は分かっているので、彼女の前に顔を出す事が出来ない、なので彼は彼女のアパートの前に部屋を借り、四六時中監視を始めます。そして彼女に近寄る男を一人二人と始末をしていきます。果たして結果は?サラッと書くとストーカーの話しですが、そこは井上さん大ドンデン返しがあります。でも途中位で何となく想像付いてしまいました。残念。後ビートルズをこれだけ前面に出した意味があんまり伝わりませんでした。井上さんがビートルズの大ファンだという事は良く分かっただけですね。色々マイナス点を差し引いても面白い小説です。でも井上さんの力量を考えると傑作とは言えないかな?因みに私もビートルズの中ではラバーソウルが一番好きです。どうでも良い情報でした。

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