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2012年7月31日 (火)

久々の大傑作ゾンビ(「ゾンビ大陸 アフリカン」 ハワード&ジョン・フォード監督)

いや~ゾンビって本当にいいですね!思わずそうコメントしてしまいそうになるゾンビ映画の傑作観ました。その名も「ゾンビ大陸 アフリカン」です。監督はハワード&ジョン・フォードという兄弟監督。知らない人ですがイギリス人だそうです。DVDのパッケージングもよく、観たくてウズウズしてた一本です。内容はさておき(ほぼゾンビモノにはどうでもよい)、アフリカの広大な大地を舞台にしたのが大正解。その上ゾンビの殆どがアフリカ人。元々の飢饉状態もあるからからゾンビメイクがメチャクチャリアル。ロメロゾンビより「サンゲリア」のフルチゾンビにイメージは近いです(あそこまでグチャグチャは少ないですが)。兎に角雰囲気は最高です。そして王道通り、ゾンビたちは走らず、一歩一歩鈍い足取りで近づいてきます。これがドキドキします。ゾンビは鈍いが休む事無く眠る事無く何処へでも迫ってきます。アングルも足だけ見せたり、草むらの中をチラッと見せたりと工夫してます。久々の傑作といってもいいのではないでしょうか?多少後半ダレますが、そこは御愛嬌。充分メジャーでも通用する内容です。山のような下らない作品を観続けてきたゾンビもの。まだまだやり方次第では傑作が生まれるものですね。天晴れ!

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2012年7月30日 (月)

イヤミスと言うそうな(「ふたり狂い」 真梨幸子)

最近私のお気にいりの女性作家・沼田まほかるさん。そして過去にお気にいりだった桐野夏生さん(最近の作品は今ひとつ)。そして今回読んだ真梨幸子さんなどの作風を今イヤミスと呼ぶそうです。読了後に嫌な気分になるからみたいです。まーその呼び名がいいかどうかは知りませんが、三人とも好きな作家さんではあります。今回は「ふたり狂い」という作品を読みました。この作品は心理学用語から想起されるキーワードを題材に書かれた8っの連作短編集です。タイトルは(エロトマニア・クレーマー・カリギュラ・デジャビュ・ゴールデンアップル・ホットリーディング・ギャングストーキング・フォリ ア ドゥ)の8タイトル。それぞれが何処かおかしい登場人物の話で、他の作品に出て来た登場人物が別の作品で脇役で出てきたり、前の話の詳細が別の話で分かったり、もの凄く凝った作りとなっています。真梨さん実力ありますね。デビュー作「孤虫症」から感じてましたが、ここまでとは想いませんでした。でも人間は時折自分が正常なのか、そうじゃないのか悩みますよね。他人をもの凄く憎んだり、嗜好が変わっていたり、性的な部分もしかりです。何が正常で何がそうでないのか?その境目に挑んだ作品だと思います。イヤミス。女性にしか書けない分野。そういった意味では女性の方が根が深いですね。

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2012年7月29日 (日)

視点は面白いが作品としては駄目(「THE 衝撃映像」)

先週のツタヤ100円セールで沢山フェイクドキュメンタリー&B級ホラー借りてきたので、暫くその辺りの作品をUPします。本日紹介するのは「THE 衝撃映像」という投稿映像集。呪いのビデオのバッタモンなんですが、違いは心霊系の映像だけでなくバラエティーに富んでいるという点。DV映像・樹海での死体探し・自ら体を傷つける全身ピアスなどなど。一番目をそらしたのは虫喰いという映像。ゴキブリや芋虫をリアルに食べる映像。それだけで終われば充分インパクトあるのに、何故か話は分けの分からない方向に。思わず???????です。その辺りが残念でしょうがない。視点は面白いんですが、作品としてはレベル低すぎです。残念。それでも続編が出てるそうです。何のかんの言ってまた100円になったら借りるんですけどね。

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2012年7月28日 (土)

本家より良くなってきた(「闇動画2」)

「ほんとにあった!呪いのビデオ」スタッフによる新シリーズ「闇動画」の続編「闇動画2」観ました。前作は期待したほどの出来栄えでなかったので、どうかな?という気持ちでしたが、ネットでの評判が余りにも高かったので観てみました。するとどうでしょう!メチャクチャレベル高くなっているではないですか!どの作品も非常にレベルが高いですが、特に最後の学校?教室?(正式なタイトル忘れました)という作品は凄かった。一段おちだけでなく、二段も三段も仕掛けがしてあって、上手いなーと思わせる懲りようでした。人のいない暗い教室を歩くドキドキ感、不意に流れる不気味な校内放送。そして予想外の首吊り死体。この辺りまでは想像範囲内ですが、その後にも色々あるんです。兎に角凄い!本家「呪いのビデオ」シリーズを超える勢いですね。フェイクドキュメンタリー史上、三本指に入る怪作です。パート3も既に出てます。観るのが楽しみです。

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2012年7月27日 (金)

園子温監督推薦(「ドリーム・ホーム」 パン・ホーチョン監督)

ツタヤ100円セールで何か面白そうな映画ないか探していたらこんなコメントの書いてあるDVDを見つけました。(残酷なら韓国より香港が本家だ!園子温監督)。おー園監督推薦の映画だ!と思い何の情報もなく借りてきました。物語はシンプル。貧富の差が激しくなった香港。日本のバブル時の時の様に地価はドンドン上昇し、マンションの値段もうなぎ上りです。都会のマンションに住むことだけが夢の主人公のOL。病気の父親をかかえ、不満が鬱積した毎日を過ごしています。何とか念願のマンションを買える事になったら、大家がもっと値段が上がると踏んで急遽とりやめに。それだけが夢で頑張ってきた主人公は箍が外れます。マンションに住む住人を11人も意味もなく虐殺します。その目的は殺人事件のあったマンションは値段が下がるということだけ。そんな理由で虐殺をします。その虐殺シーンが凄い!確かにグロテスクなんですが、余りにも自然に人を殺していくので、何か清々しい気持ちさえなります。いかにも園監督が好きそうな凄いスプラッター映画でした。内容などないですが、ここまで思いっきりがいい映画は珍しいと思います。

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2012年7月26日 (木)

N.Yのフィルターを通したブラジル音楽(「SUB ROSA」 JESSE HARRIS)

コンスタントに良作を出し続けるJESSE HARRIS(ジェシー・ハリス)の最新アルバム「SUB ROSA」を早速聞きました。ノラ・ジョーンズの作曲家という肩書きはもう要らないほど、各方面で作曲家やプロデユーサーとして大活躍です。でも本人は何処吹く風といった感じで、売れていなかった頃と変わらず、淡々と自分の持ち味を最大限に活かした、肩の力の抜けた癒し系の音を届け続けてくれてます。さて今回はどうでしょう。先ず初めに何の情報も入れずに聞いてみました。良くも悪くも何時もと同じ、強いて言えばどちらかといえば地味な印象。二度目を聞く前に調べてみると、今回はブラジル録音。ブラジルのミュージィシャンも沢山参加。有名どころではマリア・ガトゥやヴィニシウス・カントゥアリアの名前も。そしてそれ以外でも大御所の名が沢山。ノラ・ジョーンズ メロディー・ガルドー ビル・フリーゼルなどなど。凄い面子。でもそんな事が何も気にならないほどジェシーの音だけ。別にゲスト要らなかったんじゃない?と思えるほどシンプルでそのまま。N.Yのフィルターを通したブラジル音楽といった感じですね。ジェシーはカントリーをN.Yのフィルターを通して大成功をした人物。今度はブラジルなのも頷けます。兎に角良い意味で何時も通りのオーガニックでゆるい音に溢れています。ジェシー好きは当然ですが、初めて聞く人でも先ずはの一枚でオススメしてもいい気がするほど良いアルバムです。でもジャケを見た瞬間、何処かスティーリー・ダンに感じたのは私だけ?

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2012年7月25日 (水)

子供はそんなに絶望してるのだろうか?(「絶望中学生」 山本俊輔)

タイトルと本の装丁に惹かれて読んだ一冊があります。山本俊輔さんの「絶望中学生」という一冊。物語は一人の生活指導の先生が何者かに殴られて昏睡するという事件から始ります。この先生が勤める中学校では表に出ない虐めや問題が沢山あります(どこでもそうなんでしょうが)。そして先生の側に色々と問題が有り、何か得体の知れないモヤモヤが学校全体を覆っています。大筋としては先生を殴った犯人を捜すミステリーですが、描かれているのは中学生の絶望的な日々の生活です。確かに最近の世界情勢や日本の経済状況。政治家の馬鹿さ加減をみていると、子供でも未来がないと絶望してしまう気持ちは分かります。そして思春期特有の差別意識みたいなのが絡まって、登場人物は皆死んでしまいたいとか、逆に誰かを殺してしまいたいという負の感情を爆発させます。その点の描き方はリアルでいいと思います。が!ミステリーとしては駄々すべり。もう犯人分かるシーンなんて「えーーーーーーー」というくらいのアッサリです。なので小説としてはオススメできませんが、現在の中学生の鬱積した気持ちを読むには良い一冊です。

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2012年7月24日 (火)

低予算を上手くごまかしている良作(「ウォーキング・デッド」 フランク・ダラボン製作)

アメリカのTVシリーズ界初のゾンビモノ「ウォーキング・デッド」を要約鑑賞。ツタヤの100円セールでまとめてファーストシーズンである3本六話を一気に観ました。物語は主人公の警察官が犯人逮捕の際に撃たれて意識をなくすところから始ります。彼が意識が戻らず病院のベッドで寝ている間に、世界はゾンビで溢れています。彼が目を覚ますところから物語りが動き出します。でもこれってダニー・ボイル監督の名作「28日後」の出だしと同じですね。まーTVシリーズですからありとしましょう。その後生き残った人を探し町を彷徨い、ある集団と出会います。彼らと田舎に逃げた集団の元に脱出する展開が色々有り、無事脱出。そこには主人公の妻と息子も生き延びていました。安堵したのもつかの間ゾンビの群れが避難所にも訪れ何人かは犠牲に。安全な場所を求めて研究所に逃げ込みますが、結局そこも爆破され居場所を追われます。ここまでが今回見た第一シーズンです。TVシリーズなんで舐めてましたが、流石ダラボン!傑作「ミスト」を監督しただけあります。飽きる事無く観れます。ゾンビメイクも良く出来ています。あまりゾンビを出すと特殊メイクなどにお金がかかります。その辺りを上手にちらし、低予算でも良質のゾンビモノを造り上げています。感心しました。やはり映画は予算だけではないですね。勿論セカンドシーズンも必ず観ます!総てのゾンビファンは必ず観るべし。

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2012年7月23日 (月)

沈黙を破って出したアルバムが恐ろしく静か(「Mid Air」 Paul Buchanan)

ブルーナイルのフロントマンであるPaul Buchanan(ポール・ブキャナン)の初ソロアルバム「Mid Air」を聞きました。ブルーナイルというユニット自体がそれ程メジャーではないので、そのメンバーのソロアルバムなんぞもっとマイナー。でもブルーナイル自体がミュージィシャンには相当人気のある存在なので、気になっている音楽家は多いのかもしれません。さて今回のソロアルバムですが・・・。先ず恐ろしく静かで寡黙なアルバムです。全曲通してポールの歌声とピアノなどの最小楽器のみ。弾き語りといっても過言ではないです。ブルーナイルも寡黙なアルバムでしたが、もう少し色んな楽器の音がしてました。でもこのソロは本当にシンプル イズ ベストの音造り。これが飽きないから不思議です。メロディーがいいのは間違いないですが、決してキャッチーなメロディーというわけではないんです。何か落ち着くというか和むメロディーなんです。恐ろしくいいアルバムです。でも全然話題にはならないんだろうな~。知る人が聞いたら本当に名盤だと感じる隠れた一枚です。

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2012年7月21日 (土)

法を犯すのは人間だ!法よりも人間を見ろ!(「最後の証人」 柚木裕子)

このミス大賞でデビューした柚木裕子さんの二作目「最後の証人」を読みました。何かの賞をとって華々しくデビューすると二作目にもの凄いプレッシャーを感じるものです。それが上手い方向に作用する作品と、反対に駄目なほうに作用する作品とがあります。柚木さんはどうだったでしょうか?結果・・・。ギリギリいい方向に作用した感じですね。もの凄く上手い作家さんだと思いますし、何より読みやすいのは好感がもてます。ザッと物語を説明すると、交通事故で息子をなくした夫婦の復讐劇なんですが、その復讐の仕方が面白い。途中で先が見えてしまうのは残念ですが、良く考えられていると思います。今後も楽しみな作家さんですね。印象に残った言葉をひとつ。(人は、選ばなかったもうひとつの人生に、常に嫉妬して生きていく生き物だ。)相当の確立でそうなんでしょうね。でも今が幸せな人はそう感じないんでしょう。自分は・・・・。大変な日々ばかり続いてますが後悔は一度もないです。なんで選んだ人生は正解だと思ってます(自己満足?自己弁護?)。

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2012年7月20日 (金)

オヤジバンドと日本酒を楽しむ会

皆さんこんにちは。今日は久々に本業のお知らせを。

来週7月29日(日)18時30分~ オヤジバンドと日本酒を楽しむ会を開催します。

会費5800円(料理+日本酒)

豊橋市にあります福井酒造さんが来店してくれます。

そして途中11月3日に開催されるエキサイティング・シニア・カーニバルに出演する私も参加しているユニット(本多技研興業)のミニアコーステックライブあります(20分ほど)

場所は 豊橋市宮下町14 日本酒専門店「天に月、地に山」です。

どなた様でも参加できます。

ぜひぜひ興味のある方は御予約ください(0532-64-3231)

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2012年7月19日 (木)

ノルウェー産クローネンバーグ(「ドリル・マーダーズ 美少女猟奇殺人事件」)

どうせくだらない映画だと思いスルーしてたんですが、ネット上で意外にも評価が高かったので観てみたB級ホラー映画があります。その名も「ドリル・マーダーズ 美少女猟奇殺人事件」という映画です。何とノルウェー産のホラーです。冒頭何の説明もなく一人の少女が殺人鬼に殺されます。何とドリルで頭に穴を開けられてです!おーこれは連続殺人鬼のスプラッターものか!と思ったんですが、前半終わる頃に話がドンドン変な方向に。頭に穴を空けられて死んだ筈の少女が生き返り、更に口から黒い液体をはきまくります。何じゃコレは?と想像と違う展開に驚きます。その後もドンドン世界が捻じ曲がっていき変てこな世界観で終了。ネット上の評価通り初期のクローネンバーグの世界観に近いかも?つまり良く分からんということです(笑)でも何かこの奇妙な世界観は嫌いじゃないんです。ノルウェーらしい、寒々とした景色もこの映画の魅力の一つだと思います。なので万人向けではないですが、変わった世界観が好きな方にはオススメできます。

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2012年7月18日 (水)

コケテッシュな魅力に溢れた一枚(「ANCHORY」 Mindy Gledhill)

スニーカーにワンピースに広げた傘。何かキラキラした清涼感に溢れたイメージのジャケを持つアルバムに目が奪われました。とある音楽雑誌を見ていたときの事。何かこのアルバムの音を聞きたくてムズムズした感じがどうにも抑えきれなくなり聞いてみました。アメリカのカリフォルニア出身のSSWMindy Gledhill(ミンディ・グレッドヒル)のサードアルバム「ANCHORY」という一枚です。サードアルバムだそうですが私は初めて聞きました。でも想像通りジャケ通りのキュートな音に溢れていました。コケテッシュ(もはや死語か?)な魅力に溢れた歌声、アコーステックでポップな楽曲で、時折ジャジーな一面も見せてくれます。タイミングさえよければ、カーディガンズのような大ブレイクする感じがしますね。キラキラのポップス。普段夜のイメージの音楽を聞くのが多いので、とても新鮮でした。

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2012年7月16日 (月)

影があるから日向がある(「ひなた」 吉田修一)

最近大好きになった吉田修一さんの「ひなた」を読みました。映画化された「悪人」や「パレード」が有名ですが、吉田作品の持ち味はそのニ作というより、もっと何も起こらない淡々とした日常を描いた作品にある気がします。この「ひなた」は完全にその何でもない日常を描いた作品。登場人物は大学生の男とその彼女。そしてその兄と兄嫁と兄の親友。その五人の一年間の日常を四季に分けて書いてあります。一見すると幸せな日々を送っているんですが、そこには不倫・同性愛・出生の秘密などなど、色んな影を抱えて生きています。一つ一つの問題は深そうな感じですが、そんなにドロドロした感じを全く抱かせないんです。でも日常に忍び寄る不安の影を上手に描いてあります。兄嫁がバリバリに働いていた出版社を辞め専業主婦になった時、外から戻った時自分達の暮らす家を複雑な思いで見上げていこう言います。「私達幸せになれるのかな?」外から見れば十分幸せな家庭。でも人はどんな状況であろうと不安と焦燥感を感じている。吉田さんは本当上手いです。映像化は難しい作品ですが、噛めば噛むほど味の出る吉田節炸裂の一冊でした。

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2012年7月15日 (日)

パチもんだけど、B級モンスターパニックとしては見ごたえ有り(「第七鉱区」 キム・シフン監督)

韓国映画のモンスターパニックものと言えば「グエムル」が有名です。ポンジュノ監督の才覚とハリウッドの一流CGチームが作り上げた怪作でした。ではCGまで韓国で作り上げようと頑張った映画を観ました。その名も「第七鉱区」。タイトルでピンと来る人は、相当の政治好きか、逆に韓国に対して良くも悪くも興味がある人でしょう。実際に政治問題となった日刊共同の石油発掘の場所が昔東シナ海にあったそうです。舞台はその発掘現場となっています。私は全く知りませんでした。海の上の逃げ場のない環境。通常人物が次ぎから次へと不審な死を迎えます。徐々に姿を現す異形のモンスター。そして最後はそのモンスターとの大バトル。というB級モンスターパニックモノの定番的な展開でした。そのスジ好きには分かると思いますが、エイリアンやグリードやディープブルーや遊星からの物体Xのテイストが色んな所に散りばめられていてニンマリしてしまいます。CGもハリウッドにこそ負けますがそれなりの出来栄えです。でも何か盛り上がらない。何でだろう?ドキドキ感が足りなさ過ぎです。勿体に一本でした。でもこの分野では完全に日本は負けてますね。

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2012年7月14日 (土)

何て猥雑でチープな音なんだ!でも大好き(「BABY CAUGHT THE BUS」 CLAIRY BROWNE&THE BANGIN’ RACKETTES)

ヌーベルバーグのモノクロ映画の女優のようなジャケのアルバムを聞きました。名前長いでっせー!CLAIRY BROWNE&THE BANGIN’ RACKETTES(クレアリー・ブラウン&ザ・バンギン・ラケッツ)「BABY CAUGHT THE BUS」という一枚です。購読するミュージックマガジンで見つけて気になった一枚です。いきなり一曲目でノックアウト!ひずんだアルトサックスにソウル風の女性コーラス。そこにクレアリー・ブラウンのどすの利いた声が重なってきます。おー何て猥雑でチープなんだろう。でも大好きな音です。シンプルなアレンジですが、それぞれの音に主張があり厚みを感じます。アーリーソウル風の曲が殆どですが、時折ビートルズのような曲もありニンマリしてしまいます。どの曲も殆ど三分ほど。サクッと終わりますが、インパクトはあります。隠れた名盤。最近音楽はいいのに当たる確立大です。タイトルも田舎から夢を求めて都会に一人旅立つ少女の映像が浮かび、良いですね~。懐かしきソウルの風を感じたい方にはピッタリな一枚。

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2012年7月13日 (金)

もう評価はどうでもいいかも?(「ナミヤ雑貨店の奇跡」 東野圭吾)

もう何も前置きの必要のない作家東野圭吾さんの最新作「ナミヤ雑貨店の奇跡」を読了。昭和の高度成長期に下町に存在した何の変哲もないおじーさん一人で営業する雑貨店。何時の間にかそのお店の新聞入れに悩みを書いた手紙を入れておくと、次の日には裏口にある牛乳入れに回答が入っていて、その回答がズバリ当たると言う噂が立ちます。その結果本当に様々な悩みが持ち込まれます。月日は過ぎ主人も亡くなり、悩み事も届かなくなり廃墟の様になった雑貨店。ある晩三人の強盗が仕事を終え、隠れ家としてこの雑貨屋に逃げ込んできます。その瞬間から奇跡が始ります。また悩み事の手紙が勝手に届くのです。初めはいたずらか何かと思うのですが、どうやら過去から届いていると分かります。さてこの三人はこの雑貨屋で不思議な一夜を過ごし驚くべき結末を迎えます、といった内容。まー良く出来ています。現在と過去を行き来する複雑な進行を違和感なく繋げます。流石ベストセラー作家。毎回言いますが読みやすさは本当に天才的です。でも大ベストセラーになるようなレベルの話にはどうにも思えません。世間が騒げば騒ぐほど、本読みは冷めていきますね。まー何を言おうが売れるのは間違いないでしょう。本を読む人が居なくなったと叫ばれる昨今。出す本出す本がこれだけ売れる事が何よりも奇跡です。

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2012年7月12日 (木)

行方不明の間にこんな所で活躍してたか!ほん呪スタッフ菊池君!(怪奇!アンビリーバボー)

ほんとにあった!呪いのビデオの第二期黄金期を作ったのは、岩澤&菊池のコンビ。菊池にまつわるシリーズ話し(完全な作り物だけど)を期に、二人ともほん呪製作から離れました。その後の体たらくが響き、岩澤は復帰。ココ数作はレベルが戻ってきました。では菊池は何処に?見つけました。最近観た「怪奇!アンビリーバボー 恐怖の心霊地獄巡り」という作品に、きっちり菊池君出演してました。何だかとても嬉しい気分になりました。心霊写真を紹介するこのシリーズ。その中にその写真にまつわる話を追跡調査するコーナーがあります。そのコーナーに菊池君堂々と登場しています。今作から(ほん呪)スタッフが全面協力とあって、以前のシリーズよりは格段とレベルが上がってました。今後非常に楽しみです。動画になれてしまうと、どうしても写真はインパクトが弱い。でも何とか頑張ってました。菊池君本家を超えれるように頑張れ!応援してます。

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2012年7月11日 (水)

ブルーノートの呪縛から解けた名盤(「Another Country」 Cassanndra Wilson)

唯一無比の女性ジャズボーカルシンガーCassandra Willson(カサンドラ・ウィルソン)の最新作「Another Country」を聞きました。このアルバムは彼女にとって19枚目のアルバムで、尚且つ彼女がブレイクする下地を作り上げたブルーノートから離れた初めての作品です。色んな意味で興味深い作品となっています。良くも悪くもブルーノートの一作目と二作目が凄すぎで、彼女はズーッとその呪縛と戦ってきた気がします。なのでここ数作は模索ひている感が聞いている側にも伝わり今ひとつな印象でした。なのでこのアルバムに対する期待度も正直それ程ありませんでした。今回彼女が選んだプロデューサー兼相棒は、イタリアの人気ギターリスト ファブリッツィオ・ソッティです。CDの名義評議も彼の名前がデカデカとあるので、カサンドラのソロでありながら共作的作品の意味合いが強い一枚です。それを示すかのように、アルバム全体はフアブリッツィオのギターがメイン。そこに多少のパーカッションやアコーディオンなどが入り込むシンプルなつくり。そういった意味ではブルーノートデビュー作に非常に近い気がします。最大の違いはブルーノート版は近寄りがたい研ぎ澄まされたオーラ、今回のは肩の力の抜けた温かみのあるオーラという違い。楽曲も聞きやすいメロディーの作品が多く、彼女にしては珍しく昼でも聞きやすい。ジャケの顔が笑っているのも初めてな気がします。20年前にカサンドラが作り上げたジャズボーカルの新しい世界。そしてその世界をノラ・ジョーンズが塗り替えて、その要素を含んで新しいカサンドラの世界を作り上げたのが今作品だと思います。個人的には大歓迎。昔の張り詰めた緊張感はなくなりましたが、彼女現在の歌い手としての等身大の良さにあふれた名盤だと思います。ブルーノートの呪縛から解き放たれた、彼女の今後の活動が楽しみです。

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2012年7月10日 (火)

ビートルズは必要だったのか?(「ラバーソウル」 井上夢人)

井上夢人さんの4年ぶりの最新作「ラバー・ソウル」を読みました。勘のいいかたなら想像付くと思いますが、タイトルはビートルズのアルバムタイトルからとったもの。作者のビートルズ好きは有名ですからね。そして各章もラバーソウルの曲順通りのタイトルがつけられています。そして主人公もビートルズの大ファンであり、ビートルに対する論評を書いています。ただ一つだけ大きな問題があります。それは生まれながらにして人には見せられない醜い顔をしているという事。想像が付きにくいのですが、爬虫類のような顔で、初めて見た人は悲鳴を挙げるか超えも出せずに凍りつくと表現されています。幸い親が資産家なので、普段は外に出る事無く人と会わずに暮らしています。しかしとある事で自分の所有するクラッシックカーを貸すことに成りました。モデル達の撮影の為です。そこで出会った一人のモデルに心を奪われます。でも自分の容姿の事は分かっているので、彼女の前に顔を出す事が出来ない、なので彼は彼女のアパートの前に部屋を借り、四六時中監視を始めます。そして彼女に近寄る男を一人二人と始末をしていきます。果たして結果は?サラッと書くとストーカーの話しですが、そこは井上さん大ドンデン返しがあります。でも途中位で何となく想像付いてしまいました。残念。後ビートルズをこれだけ前面に出した意味があんまり伝わりませんでした。井上さんがビートルズの大ファンだという事は良く分かっただけですね。色々マイナス点を差し引いても面白い小説です。でも井上さんの力量を考えると傑作とは言えないかな?因みに私もビートルズの中ではラバーソウルが一番好きです。どうでも良い情報でした。

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2012年7月 9日 (月)

後期フェリーニの退廃的な感じ(「さすらいの女神たち」 マチュー・アマルリック監督)

「潜水服は蝶の夢をみる」で素晴らしい演技をみせてくれたマチュー・アマルリックの初監督作品「さすらいの女神たち」を観ました。何か大きな失敗をして第一線から追いやられた興行師が主人公。アメリカのショーガールを引き連れてヨーロッパの各地を巡業しています。目指すは嘗て自分が第一線で活躍したパリ。そこに向かう過程を可笑しくも悲しいロードムービーに仕上げています。出演しているショーガールは本当のプロのショーガールたちだそうです。お世辞にもスタイル抜群とはいえない彼女達。かなりポッチャリだし、下腹や二の腕にも立派なお肉がタプタプしています。初めはその姿に嫌悪感さえ感じますが、だんだん愛らしくなってくるから不思議ですね。何かフェリーニの後期の映画の感じに似ています。マチュー・アマルリックは監督としても役者としても良い仕事しています。決して派手さはないですが、良い映画ですね。その結果カンヌ映画祭で最優秀監督賞を受賞したそうです。

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2012年7月 8日 (日)

世界中の憂鬱を集めたような音楽(「Absence」 Melody Gardot)

衝撃的なデビューを果たしたMelody Gardot(メロディー・ガルドー)の最新作「Absence」を聞きました。10代で復帰できないような大事故で入院し、そのリハビリで始めた音楽で才能が開花したという珍しいディーバ。そんな過酷な状況を音に変えたかのような、静かで悲しみに溢れた前作。そこには不思議と色気と哀愁が絡まりデビューアルバムにして彼女だけの世界観を作り上げてました。そして待望のセカンド。その間に世界中を旅してきたそうです。モロッコ・リスボン・ブェノスアイレス・サンパウロなどを回って土地土地の音楽を吸収してきたそうです。プロデューサはヘイター・ペレイラという人物。全く知りませんでしたが、映画音楽を沢山手がけています(恋するベーカリーやダンシング・ハバナなど)。そして今回は共作にジェシー・ハリスのクレジットも!イメージ的にはオーガニック過ぎる気がしたんですが、お互いプロです。流石落としどころをキッチリ見つけてます。全体通して聞くと、初めはもの凄く地味。でもヨクヨク聞くと確かに世界中の音楽を上手に吸収しているのが良く分かります。でも相変わらず物悲しい感に溢れています。音だけでなく世界中の悲しみも吸収してきたんでしょうね。前作より名盤だと思います。

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2012年7月 6日 (金)

久々のしをん節炸裂(「舟を編む」 三浦しをん)

本屋大賞で話題の三浦しをんさんの「舟を編む」読みました。この年の本屋大賞は「ジェノサイド」が絶対取ると思っていたので、もしかしたら出版社が裏から手を回したかな?なんて疑念を持ってました。前情報で辞書を編集する話と聞いていたんですが、全くその通りの話でした(笑)。主人公は真面目だけが取り得の青年。突如営業から辞書の編集に部署を変更させられます。何も知らない状況から辞書を完成させるまでの紆余曲折の物語です。普段知る事が出来ない辞書編集の話は地味だけど非常に興味深い話でした。久々にしをん節が炸裂してました。辞書作りに対してこう言います。(どれだけ言葉を集めても、解釈し定義づけをして、辞書には本当の意味での完成はない。一冊の辞書にまとめる事が出来たと思った瞬間に、再び言葉は捕獲できない蠢きとなって、すり抜け、形を変えていってしまう)まさしく言葉は常に変化しているんです。そしてそんな辞書を編集仕事をしている自分たちをこう表現する。(言葉ではなかなか伝わらない。通じ会えないことに焦れて、だけど結局は、心を映した不器用な言葉を勇気をもって差し出すほかない(中略)言葉にまつわる不安と希望を実感するからこそ、言葉がいっぱい詰まった辞書を、熱心に作ろうじゃないだろうか)辞書の持つ、いや日本語の持つ役割を最大限に活かす為に、私達の知らない所で奮闘している人が居る。地味だけで必要な仕事をしている人にスポットを浴びせる小説。素晴らしい。疑念は吹き飛び、凄い良い小説でした。初期のしをんさんの作品の感動と同レベルの感動があった名作でした。

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2012年7月 4日 (水)

悪くはないですが、マンネリは否めない(「投稿されてきた!呪いの心霊映像4」)

夏です。心霊の季節です。という事で「投稿されてきた!呪いの心霊映像4」を鑑賞。もう言うまでもなく、「ほんとにあった!呪いのビデオ」が作り上げた心霊ドキュメンタリーの亜流です。でもその中では結構ましなシリーズがこのシリーズ。当然前作三本も観ているんですが、何故かブログには一度もUPしてませんでした。なのでこのブログでは初登場。ネットでも割と好評価みたいです。さて今回はどうでしょう。どれもそれなりには考えられた映像集となっています。一本目があまりにもしょぼかったので、どうかな?とは思ったんですが、だんだんよくなっていきました。写りこんだ霊の顔はどれも怨念に満ちた感じで、この手のが苦手な方には充分ゾーッとさせるオーラが出ています。しかし私みたいにこの手の映像を見慣れた人には、マンネリ感は否めません。更なる精進を期待します。でも合格点は充分ある作品集だと思います。

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2012年7月 2日 (月)

CITY POPSは死語か?(「Happy Holidays!~CITY POPS COVERS~)

本日はお店の定休日。そして見事なまでの夏晴れ!こんな日は海辺の道沿いをドライブが最適!という事でドライブ。流す音楽を考えていたら、こんなコンピレーションを思い出しました。その名も「Happy Holidays!~CITY POPS COVERS~」と言います。様は80年代の日本のニューミュジックの名曲を、最近のアーティストがカバーしたものを集めたコンピレーションです。ざっと紹介すると。①いけないルージュマジック キヨシロ&坂本龍一(土岐麻子)②DOWN TOWN シュガーベイブ(一十三十一)③う、ふ、ふ、ふ EPO(コトリンコ)④風をあつめて はっぴーえんど(DEEN&BEGIN)⑤いつのまにか少女は 井上陽水(持田香織)⑥モンキーマジック ゴダイゴ(モンキーマジック)⑦君に、胸キュン YMO(曽我部恵一)etc。。。です。その他にも数曲。あの時代TV番組やCMでよく聞いた曲ばかりです。個人的にナンバー1は こぬか雨 伊藤銀二です。山下達郎さんもLIVEでとり上げている名曲ですね。兎に角聞いていて気持ちよい!気持ちよすぎてスピードだし過ぎないように。

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2012年7月 1日 (日)

名作漫画サンクチャリーのよう(「竜の道」 白川道)

白川道氏の「竜の道 飛翔編」読みました。相変わらず長編が大好きな作家さんで、今回も上下巻ビッシリの大作です。主人公は男二人の兄弟。兄は裏社会、弟は官僚となり表舞台でのし上がっていきます。この二人には屈辱に満ちた過去が有り、その過去の恨みを晴らすために二人でのし上がる事を近い、その通りにそれぞれの世界でのし上がって行きます。二人が行き着く果ては・・・。といった感じですが、飛翔編とある位ですからまだまだ物語りは続くので今の時点では評価は避けましょう。でも読み終えて真っ先に感じたのが、名作漫画「サンクチャリー」と似ていると言う事。漫画の方は兄弟ではないですが、表と裏の世界でのし上がっていくというパターンは全く同じです。これを知った上で書いたのなら、漫画を超える怒涛の展開がこれから必要になります。さー白川さんはこの難題をクリアーできるのか?興味津々なので続編を楽しみにしておきます。印象に残った言葉があったので書いておきます。(愛しているという陳腐な言葉は使うなよ。言葉は擬態でしかない。本心を表す言葉など、人間は持ち得ない)心の気持ちを言葉にした時点で、本心でなかったら表現が少し変わってしまう。言葉というのは本心の総てを表すことは出来ない。言葉で生活をする作者なのに、もの凄い大胆なセリフ。驚かされました。

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