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2012年6月 6日 (水)

人間皆依存症(「彼女がその名を知らない鳥たち」 沼田まほかる)

今一番気になる作家沼田まほかるさんの二作目「彼女がその名を知らない鳥たち」を読みました。想像通りというか、それを超えるドロドロ感が最高でした。主人公は中年にさしかかった主婦。いけてない夫と堕落した生活を過ごしています。しかし妻には過去にもの凄く愛した男がいて、その男に想像も出来ないほど酷い目にあった過去が有ります。その過去に囚われたまま、今の夫を嫌悪しながらも一般には理解できない生活を送っています。そこの現れた一人の男と不倫関係になった事で、止まっていたネジが動き出します。その先にある衝撃的な事実。そしてラストに待ち受ける究極の愛の形。息も詰まるようなエンディングでした。やはり沼田さん凄い!三冊読んだ中ではこれが一番凄かった。ドロドロした関係は男の作家には絶対書けない気がします。これが子宮感覚というやつなんでしょうか?人によっては途中で読むのをやめてしまうのでは?と思うほどの陰湿な話。でも引き込まれた逃れられない作品です。今後凄く楽しみな作家さんです。

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