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2012年6月30日 (土)

見えない恐怖と見える恐怖(「ロスト・アイズ」 ギリェム・モラレス監督)

今ホラー業界で勢いがあるのは、アジャ率いるフランスとスペイン。特にスペインは凄い。残虐性だけでなくサスペンス要素が多く、観ていてワクワク・ドキドキする作品が多いです。その第一人者の一人ギレルモ・デル・トロ監督が製作に関わった「ロスト・アイズ」を観ました。この製作人は既に「永遠の子供たち」という作品を残しています。これも良い作品でした。そのスタッフ陣をして、今作の方が面白いと言わしめた映画、そりゃ観ないといけません。主人公はある時期に突然眼が見えなくなるという難病を抱えた女性。この女性は双子で妹も同じ病気を抱えていたんですが、当然自殺。とても自殺と思えない主人公はその謎を調べていくと、どうやら妹には彼氏がいた事が判明。その上死ぬ前に角膜移植の手術まで受けている事が判明。これは確実に自殺ではないと確信し調べていくんですが、目に見えない殺人者が彼女の周りをちらつき出します。果たして犯人は?そして犯人の目的は?と言った感じの内容です。ネタバレになりますが途中から目が見えない主人公の恐怖、。そして後半目が見えているのに見えないふりをする恐怖。この対比がこの映画の面白いポイントだと思います。流石です。傑作とは言いませんが、最後まで目が離せないいい映画です。

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2012年6月29日 (金)

隠れた名曲を世に出す(「Boys Don’t Cry」 Rumer)

前作のデビューアルバムが本国イギリスで50万枚の大ヒットを記録した遅咲きの女性SSWRumer(ルーマー)の最新作「Boys Don’t Cry」を聞きました。前作も当然聞いてるんですが、良いアルバムなのは間違いないですが、印象は地味。そんな印象が残っています。満を持してのセカンドは何とカバーアルバム。しかも70年代の男性アーティストのみのカバー集。おまけに選曲した曲もヒット曲は殆どなく、アルバムの中にヒッソリと納められた隠れた佳曲を中心に取り上げています。確かに昔のアルバムにはシングルにならなかったけど良い曲は一杯ありました。そう考えると最近のシングル以外は捨て曲のような構成は面白みに欠けますね。ルーマーはちゃんとその事を分かった上で今回のアルバムを製作したに違い有りません。さて御託はこの位にして出来栄えはというと、やはり先ず感じるのは地味。もの凄く静かでシンプルです。先ほど述べたようにヒット曲でないのでメロディー自体もそれ程キャッチーでないので、余計に地味に感じます。何度も繰り返し聞いて良くなるタイプのアルバムだと思います。

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2012年6月25日 (月)

(お)でなくて(を)の訳(「きみはポラリス」 三浦しをん)

「舟を編む」が大評判の三浦しをんさんの短編集「きみはポラリス」を読みました。しをん作品は見つけたら総て読破しています。初期作品にノックアウトされた身としては最近の作品は今ひとつ。でも私の感想に反して売り上げ人気はドンドンUPしてるので複雑な気分です。今回の作品は初期作品から最近の作品まで集められた短編集。恋愛がベースと言っていいと思う作品が散りばめられています。切ない話から、ダークな話し。ミステリー色の強い作品もあって飽きさせません。初期作品が好きな私には好感触な作品も幾つかあります。しをんさんの作品はストーリーを楽しむというよりか、文章表現を楽しむタイプ。特に初期作品にはその傾向がみられます。今回もグッと来る表現が所々に散りばめられていました。短編なんで良い作品悪い作品含めてなんで好みの分かれる感じですかね。なので個人的な評価は避けますが好きな感じではあります。続いて「舟を編む」を読みます。

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2012年6月24日 (日)

タランティーノ&ロドリゲスに認められた男(「HOBO with A SHOTGUN)

「HOBO with A SHOTGUN」(ホーボーウイズショットガン)という映画を観ました。実はこの映画タランテーノ&ロドリゲス監督が復活させたグラインドハウスの架空の予告編から映画化された奇跡の映画です。架空予告からの映画化はロドリゲス監督の「マチューテ」以来の二本目です。その栄光なる(?)第二本目を獲得したのはジェイソン・アイズナーという男です。タランティーノ&ロドリゲスに認められた才能ある男です。何でも彼はコミックショップでアルバイトをしながら映画を撮っていたそうです(タランティーノはビデオ屋でしたね)。デビュー作が二人のお墨付き、更に主演がルトガー・ハウァーとは!恵まれたデビューです。さて内容はというとB級バイオレンス満載!エロ・グロシーン満載。ある意味タランティーノ&ロドリゲスよりグラインドハウスぽいかもしれません。映画としては雑な部分多々有りますが、雰囲気が素晴らしいのでOKでしょう。今後もう少し資金が与えられば世界的に通用する映画を撮る監督だと思います。それにしてもこの映画は猥雑でクソ映画だ!そこが愛らしい。

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2012年6月23日 (土)

もう過去は期待しないほうが・・・(「Little Broken Hearts」 NORAH JONES)

変てこ音楽ばかり聞いている私が紹介するのは躊躇われますがNORAH JONES(ノラ・ジョーンズ)の最新アルバム「Little Broken Hearts」を紹介します。あの衝撃的なデビューアルバムとセカンドアルバム。二枚のアルバムでオーガニック系JAZZという分野を確立させた彼女。その二枚を残しただけでもう歴史的な事実です。でも世間は更なる上を期待してしまいます。その後のノラの活動。リトル・ウイリーズやソロアルバム。水準以上の評価だし良いアルバムだと思いますが、やはり自身を超えられてないのが現実。今回はデンジャーマウスことブライアンバートンがプロデュースして、初期のオーガニックイメージの脱皮をはかった一枚。結果は・・・個人的には微妙です。恐ろしく地味だし、やりたい事が見えない。キラーチューンもないし、ワクワクもない。酷評ですが、不思議と悪いアルバムではないんです。でももういいかな?周りももうノラの輝かしい栄光は忘れてあげて欲しい。ノラ自身だけでなく、リスナーも初期のアルバムの呪縛に縛られている気がします。次回作は全くの新人として聞いてあげてください。

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2012年6月21日 (木)

こんな不思議な小説初めてです(「風の中のマリア」 百田尚樹)

昨日に続いて百田尚樹さの本を紹介。その名も「風の中のマリア」と言います。主人公(?)はオオスズメバチ。彼女の一生を擬人法で描いてあります。蜂が主人公の小説は初めて読みます。この小説を読んだ事で大スズメバチの生態が本当に良く分かりました。巣で働くのは総てメス。そして選ばれた者だけがハンターとなり、餌を集めてきます。彼女たちは恋をする事も子供を生む事もなく一生を際限なく生まれてくる女王蜂の子供の餌を狩る事だけに費やします。この世界では当たり前の事だそうです。しかし主人公のマリアはその事を少し疑問に思ったり、外でであったオスに恋心を抱いたりします。が!結局はハンターとしての自分の一生をまっとうします。これを読むと人間は何て自由なんだろうと思います。好きな事が出来て、好きなものが食べられて。恋をする事も出来る。人間以外の生物は種の保存の前には自由などないということです。「永遠の0」以降、それほど良い作品に出会いませんでしたが、この作品は面白かったです。

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2012年6月20日 (水)

題材が古いだけにもう一つ斬新さが欲しかった(「プリズム」 百田尚樹)

台風が凄くてお店が雨漏り。なので店はCLOSEしてましたが雨漏りの様子を見ないといけなったので先ほどまで本読みながらお店に。峠は超え今は雨も風もないです。二冊読み終えましたので、本日は一冊紹介。百田尚樹さんの「プリズム」読みました。主人公は取り立てて不満のない夫婦生活を送る主婦。子供が出来ないので仕事を持とうと登録した家庭教師の派遣。そこから派遣されたのは広大な庭を持つお金持ちの家。そこで家庭教師をする事になるのですが、一人の男子と知りあいます。しかし次に会った時には先日出会った事も覚えていなし、正確も全く別人。物語が進むと彼は多重人格の病を抱えると分かります。その中の一人の人格に主人公は恋をしてしまいます。さて結末は・・・。私の世代はビリーミリガンを読んでいるので、今更多重人格テーマはもの凄く古く感じますが、この物語はそこにテーマを置いてません。たまたま愛した人が多重人格者だったという、一人の女性の気持ちの揺らぎが大切なテーマです。その点は素晴らしいと思いますが、作者が「永遠の0」で見せた人の心の繊細な変化までは描ききれてませんでした。残念。でもまあまあ面白かったです。台風の中もう一冊百田さんの作品を読みましたので明日UPしますね。でも台風5号も来てるんですよね。今週は漁も無さそうなんで魚は壊滅的でしょう。自然相手ですから仕方ないですね。

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2012年6月19日 (火)

後半1時間は正に息を飲む(「孫文の義士団」 テディ・チャン監督)

ブルース・リーやジャッキー・チェン。はたまた子供の頃の深夜映画で死ぬほど観たB級カンフー映画。高尚な映画を観るようになっても、B級ホラーとカンフー映画は私の心のビタミンです。さてそんな私のワクワクさせるカンフー映画に久々に出会いました。その名も「孫文の義士団」と言います。歴史的な史実をベースにしたカンフーアクション映画です。来るべき武装蜂起の為に日本から香港に孫文が戻ってきます。その情報を得た清国の西太后は、孫文暗殺部隊を送り込みます。それを阻止する革命軍との息もつかせない1時間をリアルタイムで描いて有ります。前半はそこに至るまでの、それぞれのキャラクターの話し。後半1時間は正に戦いの連続。これが実に良い。これはB級ではないです。完全にA級のカンフーアクション映画です。そして只のアクションが凄い映画ではなく、夫婦愛・親子愛・民族愛などが間に綿密に挟まれています。こりゃ傑作ですね。ぜひぜひ皆さん観てみてください。監督はテディー・チャンと言います。

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2012年6月17日 (日)

おーこれは名盤だ(「Slipstream」 BONNIE RAITT)

BONNIE RAITTの最新アルバム「Slipstream」を聞きました、ロック魂のない私なので普段なら絶対手に取らないアーティストですが、今回は違います。それはジェシー・ハリスが楽曲提供をしているからです。それは聞かないと!という事で聞いてみました。一曲目からニューオリンズリズムで期待が膨らみます。そして二曲目が流れる頃にはもう名盤という予感が広がりました。聞き終わってみれば名盤と実感。素晴らしいアルバムでした。キッカケとなったジェシー・ハリスの曲などどうでも良いくらい、全部がいいです。勿論ジェシーが入ったことで良いバランスになったのも間違いないでしょう。兎に角アレンジがバラエティーで飽きない。そしてどの曲も良い。そして御大ボニーの歌声もいいです。三十丸です。これは後期の彼女の傑作アルバムになるのではないでしょうか?ロック好きは当然、大人の音楽好きなら愛すべき一枚になると思います。

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2012年6月15日 (金)

何だか懐かしくもこそばいい(「虚言少年」 京極夏彦)

最近ちょっとガッカリの作品が続いている京極夏彦さんの「虚言少年」を読みました。京極堂シリーズは何時書くんだい?というファンの声が聞こえてきそうですが、恐らく今は書けないんでしょうね。ここ二冊ほど酷かったですから。それでは他の作品を乱発している京極さんです。時折これはこれでありという作品もありますが、基本的にはガッカリな作品が多いです。今回も酷評した「どすこい」と同じレベルでなければいいのに、と思いながら読み始めました。物語は三人の小学生の日常生活。誰も子供の頃にした事や考えた事が、リアルに馬鹿らしく描かれています。読んでいて共感できる部分多々あります。多分共感できる人ほど馬鹿な小学生時代をすごした人だと思います(私は完全にその馬鹿代表です)。なので特別な事件など起こらないし、泣かせる仕掛けもないです。でも最後まで退屈する事無く読めました。では結果どうかというと・・・、京極作品としては30点。それを抜きにしたら60点という感じです。決して面白くないわけではないですが、京極さんが書かなければいけない作品かというと全くNOです。そろそろ本業お願いします。印象に残った言葉があったので書いておきます。(僕としてはスプーン曲げなんかより林家正楽の紙切りの方がずうっと凄いと思うし、面白いというならユリ・ゲラーより由利徹の方がずうっと面白いと思う)馬鹿な子供らしい下らないコメントに、思わず共感した私。44歳にして未だに馬鹿です。

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2012年6月13日 (水)

ここらが正念場(「封印映像7 練炭自殺の女」)

ツタヤレンタルまとめ借りで、フェイクドキュメンタリー沢山借りてきたので連続投稿です。本日紹介するのは(ほんとにあった!呪いのビデオ)製作チームの作る亜流シリーズ「封印映像」シリーズ第七弾。「封印映像7 練炭自殺の女」です。練炭自殺の女は以前の作品の中に登場した消えた女です。今回その謎が解けるということで観てみました。基本呪いのビデオとは違いコチラは初めから総てフェイク映像と告知しています。なので作り物です(呪いのビデオも最近は殆ど作り物ですが)。なのでどのように怖がらせてくれるかがポイントです。でも段々マンネリ化してきてる気がします。このシリーズも続けていくなら正念場ですね。今回は余り印象に残る作品が有りませんでした。初めから作り物と分かっているんですから、もっとはじけても良い気がします。

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2012年6月12日 (火)

惰性になった!呪いのビデオ(「ほんとにあった!呪いのビデオ46」)

「ほんとにあった!呪いのビデオ46」要約観ました。既に47が新作で登場しているので要約です。岩澤が製作に戻って安定感の出たこのシリーズですが今回はどうでしょう?印象としては来るべき夏の三部作、そして記念の50作目に向けての肩ならし的な作品といった所でしょうか?確かに毎回言うように他の類似作品と比べれば、安定感&完成度は相当高い。新作で借りても損はないレベルです。ですがやはりマンネリ感は否めないかな?みせ方や霊の写し方のパターンが同じという感じの作品が多いです。なので何となく観るという感じで1時間過ぎます。シリーズが始った頃のドキドキ&ワクワク感はなくなっています。相当高いレベルのことを望んでいる事は分かってますが、岩澤選手なら出来る筈。それが出来れば先輩達の様に素晴らしい映画監督になれるはずです。次作に期待です。因み今回の一番をあげるとしたらホームレスの残したビデオかな?あくまでも個人的意見ですが・・・・。

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2012年6月10日 (日)

面白かったですが現実はそこまで甘くない(「D列車でいこう」 阿川大樹)

縁があって昨年から地方の食材を商品開発して全国に発信していくお仕事を少々させていただいてます。その事も有りそういう関連の本をよく読むようになりました。本屋でふと目に付いた阿川大樹さんの「D列車でいこう」を読みました。何やら敗戦間直の地方鉄道を再生させる話しみたいなので読んでみました。そしてその通りの内容でした。元銀行員の男とその部下の女性、そして元官僚の定年男子三人が集まり赤字鉄道を黒字に代えるプロジェクトの奮闘振りが描かれています。お客は作り出すものというマーケティングの基本が面白く描かれています。最後まで一気読みできる程読みやすいです。ただ余りにも物事が上手く行きすぎるのはちょっと?マークです。もう少し山と谷があっても良かった気がします。印象に残った言葉を書いておきます。(人が行きたい田舎は、結局、美しい田舎や美味しい田舎。あるいは楽しい田舎なんだ。只の田舎じゃ人は呼べなんだ)確かに。地方に行くと、町おこしの一環として田舎らしさを売りにする事が良くあるんですが、只の田舎では誰も行きたくないんです。そこに何かワクワクする物がないと駄目なんです。そこに気づいていない町や村が多すぎますね。勉強になります。

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2012年6月 9日 (土)

レンタルから削除されないように(「Not Found 4」

呪いのビデオブレイクのお陰が、フェイクホラーDVDは花盛り。新シリーズがドンドンレンタルの新作コーナーに並んでます。しかし大変は観る価値のない作品ばかり。そんなクズ作品が並ぶ中、結構マシなのがこの(Not Foud)シリーズ。このシリーズは心霊モノだけでなく、事故やUMAや暴力事件などを収録する事により、ほん呪シリーズを差別化を図っています。マシとはいっても300円とか出してみる価値は疑問なので、100円セールで観てます。今回「Not Foud4 ネットから削除された禁断動画」を観てみました。構成的には何時もと同じです。でも今回は印象に残った映像が殆どない。強いて言うと作品としては一番駄作だったんですが、ツチノコを探す映像に出てくる、ツチノコハンターの親父が一番怪しくて怖かったのが印象に残っています。結構頑張っているとは思いますが、今回は今一つ。次作に期待しましょう。

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2012年6月 8日 (金)

ヌーベル音楽(「女と男のいる舗道」 あがた森魚)

赤色エレジーで有名なあがた森魚さんが何とデビュー40周年だそうです。その事を記念して一枚のカバーアルバムを出しました。その名も「女と男のいる舗道」です。ヌーベルバーグ時代のゴダールの映画のタイトルです。そのタイトル通り60年代の名画の音楽を日本語の歌詞をつけてカバーしています。サウンドプロデューサーにムーンライダーズの白井良明さんを迎えています。正直それほどあがたさんの不安ではなかったんですが、映画好きだし、この企画にはメチャクチャ興味があったんで聞いてみました。それが大正解!すばらしいアルバムです。名画のテーマなんで皆さん何処かで耳にした事のあるメロデイー。しかしアレンジがだいぶ変わってます。安い酒場やキャバレーで流れるような音に代わってます。でもこれが実にいい。あがたさんの声ともベストマッア!驚くべき名盤です。あがたさん知らない若い方にも聞いてもらいたい一枚です。

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2012年6月 6日 (水)

人間皆依存症(「彼女がその名を知らない鳥たち」 沼田まほかる)

今一番気になる作家沼田まほかるさんの二作目「彼女がその名を知らない鳥たち」を読みました。想像通りというか、それを超えるドロドロ感が最高でした。主人公は中年にさしかかった主婦。いけてない夫と堕落した生活を過ごしています。しかし妻には過去にもの凄く愛した男がいて、その男に想像も出来ないほど酷い目にあった過去が有ります。その過去に囚われたまま、今の夫を嫌悪しながらも一般には理解できない生活を送っています。そこの現れた一人の男と不倫関係になった事で、止まっていたネジが動き出します。その先にある衝撃的な事実。そしてラストに待ち受ける究極の愛の形。息も詰まるようなエンディングでした。やはり沼田さん凄い!三冊読んだ中ではこれが一番凄かった。ドロドロした関係は男の作家には絶対書けない気がします。これが子宮感覚というやつなんでしょうか?人によっては途中で読むのをやめてしまうのでは?と思うほどの陰湿な話。でも引き込まれた逃れられない作品です。今後凄く楽しみな作家さんです。

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2012年6月 5日 (火)

ジョニー吉長さん逝く

昨日悲しい知らせが・・・。

ジョニー吉長さんが亡くなったと。

まだ63歳。

ジョニーさんと言えばジュニー、ルイス&チャー(元ピンククラウド)のドラマー。

昔良く聞きました。

決して上手くはないけど渋いボーカル、淡々とリズムを刻むタイトなドラミング。

総てが懐かしく感じます。

御冥福をお祈りします。

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2012年6月 4日 (月)

ギャグなのか真面目なのか分からんが斬新(「ザ・マッドネス 狂乱の森」)

劇場未公開というキーワードは麻薬だ。B級ホラー&ミステリーの殆どは未公開だ。未公開には理由があって、大半は屑映画です。割合で言う7割は観る価値無し、2割はソコソコ観れる。そして1割は怪作という割合です。つまり100本に1本位は凄い映画があったりするということです。それを求めて普段屑映画を観続けています。さて本日紹介する映画はイスラエル初の本格スラッシャーだそうです。そのうたい文句に惹かれてみてみました。その名も「ザ・マッドネス 狂乱の森」と言います。タイトルもベタ過ぎだし、全然期待せずに観たんですが、これは屑映画に入れるには勿体無い作品でした。冒頭二人の兄妹が森を逃げているシーンから始ります。ですがこの森は狂った殺人鬼が住む森(ありがち)。早速妹は殺人者が仕掛けた罠の穴に落ちます。兄は助けを呼びに森を出ると、車に轢かれてしまいます。その車には男女4人が乗っていて、成り行き上男二人は妹を助けに向かい、女性二人は警察を車で待つことに。さーここからがドタバタ。B級ホラー映画らしく一人一人死んでいくのですが、これが実に斬新。殺人鬼に殺される登場人物は一人もいないんです。もっと言えば殺人鬼は冒頭に登場してからラスト近くまで寝てるんです。斬新。でも途中まったくダレる事無く画面に見入ってしまいます。傑作か?と聞かれると絶対に違うと答えますが、何か言い知れぬ才能を感じる映画であるのは間違いないです。監督はナヴォット・バブシャド&アハロン・ケシャレスの二人です。今後超期待の監督です。

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2012年6月 3日 (日)

書きたい事迷ってるのかな?(「追伸」 真保祐一) 

真保祐一さんの「追伸」読みました。最近「最愛」を読んだばかりなので、久々に続けての読破です。何でもこの二作は同じ年に出で、尚且つ恋愛がベースになっています。この年は真保さんはそんな気分だったのかもでしすね。タイトルもデビュー当時の漢字二文字に戻っています。敬愛するデイックフランシスが漢字二文字のタイトルばかりだったのでそうしたと昔読んだ気がします。さてこの本ですが、最初から最後まで手紙のやり取りの文章だけで続いていきます。初めは現在進行形の夫婦二人の往復書簡で話が進みますが、途中主人公の夫婦の女性側の祖母の手紙が挟み込まれます。その事で離婚しそうな今の夫婦の気持ちに変化が生まれてくるという展開。ミステリーでは有りませんが、多少謎めいた部分も有ります。読了後の感想としては、一応最後まで飽きる事無く読めました。が、それ程印象に残っている部分はないです。真保さん本当に書きたい事が今無いんじゃないのかな~。何となく文章からそんな感じがしてしまいました。

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2012年6月 2日 (土)

眩しいほどキラキラ(「Love is a Four Letter World」 Jason Mraz)

梅雨入りもしてないので何だか気候は夏ですね。短パン&Tシャツが似合う季節にキラキラなPOPSアルバムを聞きました。待ちに待ったJason Mraz(ジェイソン・ムラーズ)の最新アルバム「Love is a Four Letter World」です。前作は大のお気に入りでハードローテーションしました。今時にしては珍しいまっとうなメロディーメイカーな彼。どの曲も本当に素晴らしいメロディーに溢れています。で今回のアルバムですが、もう一聴しただけでワクワクするような美メロのオンパレードです。若干アレンジやメロディーラインに古さを感じるのも有りますが、そんな事が気にならない程キラキラしています。あー音楽ってこんな素敵なものだったな~という昔の気持ちを思い出させてくれるアルバムです。これから夏に向けて最高の一枚です。

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2012年6月 1日 (金)

ジワジワくる恐怖(「CONTAGION」 スティーブン・ソダーバーグ監督)

スティーブン・ソダーバーグ監督の最新作「CONTAGION・コンティジョン」を観ました。この監督は不思議な監督で、超大作や文芸作品を撮ったと思ったら、何も考えなくても観れるコメディーを撮ったりします。まー才能があるので色んな作品を撮れるんでしょうけど。今回は珍しくパニック映画。原因不明の最近がドンドン広がっていく恐怖をジワジワ描いて有ります。パンでミックものは既に手垢にまみれているので、それ程新しい感じはしませんが、流石力量のある監督。地味ながらも恐怖が足元からせり上がってくる恐怖を感じさせてくれます。テーマとしてはB級ぽいんですが、役者陣の渋い演技も加わり、ちょっした佳作となっています。出演にマッド・デイモン ローレンス・フィッシュバーン ジュード・ロウ ケイト・ウインスレットなどの豪華な名前が並びます。人は原因が分からないものにはメチャクチャ恐怖を感じる。太古の昔から変わってない事です。その恐怖を取り除く為に、人は科学を進歩させてきました。でも神は続々と新しい細菌や謎を人間に投げかけてきます。その永遠の戦いの一瞬を丁寧に描いて有ります。結構好きな作品です。

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