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2012年3月23日 (金)

清算しなければ前には進めない(「還るべき場所」 笹本稜平)

久々に笹本稜平さんの作品を読みました。タイトルは「還るべき場所」と言います。この所警察モノや割とサクッと読める作品が多かった印象ですが、この作品は久々に読み応え十分の作品でした。舞台は雪山。過去に恋人を雪山で亡くしている主人公は、世捨て人として数年間過ごしていました。しかし再び彼女を亡くした山に登る羽目になります。そこで起こる数々の問題、雪山の恐ろしさなどをじっくり書き上げています。危険と分かっていても惹かれずにはおれない山男の熱い話も盛り込まれています。その中で彼女の死の真相が明らかになるという盛りだくさんの内容です。物語が特別上手いとはおもいませんが、不思議と引き込まれる作家さんなんですよね。今回も名言があったので書いておきます。(とことん自己を追求していくと、知らない間に普遍へと突き抜けるものだ)自分は他人とは違う、そして自分だけの道を突き進んでいくと、何時の間にか万人が共通する普遍へと到達する。深い言葉ですね。そしてこうも書かれてます。(そもそも人生というのはつまらんものだ。若いうちなら勢いで突っ走れる。何にでも夢中になれる時期がある。そのれがそのうち惰性になり、世間のしがらみに絡みとられて、何が面白いのか分からなくなる。しかし本当の勝負はそこから始るんだ(中略)砂漠のような人生に大輪の花を咲かせることの出来る人間こそ一流)晩年の男の生き様を問うた言葉。正に今の自分意はドーンと来ます。これからの人生で花を咲かせることこそ本当の生き様なんでしょうね。

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