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2012年1月20日 (金)

話題の本を要約読みました(「ジェノサイド」 高野和明)

昨年のミステリーの中では抜群の話題性を誇った高野和明さんの「ジェノサイド」を要約読みました。周りの友人からも面白いという話を幾つか頂き、読みたくて仕方なかった一冊です。物語は日本とアマゾンの奥地の二箇所で同時進行していきます。現在の人間より遥かな高い知能をもって生まれた新人類。その存在を巡って、それぞれの利権を守る為色んな人間が暗躍する大エンターテイメント小説です。初めは物語に中々入りこめにくいんですが、一旦世界に嵌ると終わるまで一気読みする作品です。その点はその通りで、ノンストップで読み終えました。評判通り面白い本でした。しかし何か読みおわっ後に残るものがあるかと言われると全く無い。何故だろう?教訓めいた部分も沢山出てくるし、医学的&科学的な専門話も盛りだくさんですが、今ひとつ心に沁みてこない。恐らく説得力の欠如から来るのかもしれません。例えば書いてある事項や物語がフェイクでも、説得力のある作家さんが書けばもっともらしく感じる。一方高野さんの作品は、綿密に調べてあり本当の事を伝えているにも関わらず説得力が弱いので、何となくうそ臭く感じてします。もう少し良ければ本当に傑作になった気がします。残念。でも面白い本であるのは間違いないです。後世に残る傑作とは言いませんが、エンターテイメント小説の秀作である事は間違うなき事実です。印象に残った言葉を。(歴史だけは学ぶな。支配欲に取り憑かれた愚か者による殺りゃくを英雄譚にすり替えて美化するからな)恐らくその通りなんでしょう。歴史は勝者の歴史です。真実など意味を成さないほど書き換えられて私達は学んでいるんだと思います。

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