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2011年6月17日 (金)

人を愛するということは、愛さない人を疎外すること(「ポリティコン」 桐野夏生)

桐野夏生さんの最新作「ポリティコン」を読みました。上下段の大長編です。昭和の始め理想郷を作ろうと集まった人々が作り上げた山の中の村。平成の現在でも細々と10数人の人間が生活をしています。しかし若者は主人公一人だけという未来のない状況。そこに流れてきた一組の家族。家族とはいっても擬似家族。その中に不思議な美貌を持つ高校生の女の子が居ます。物語は村に唯一の若い主人公と流れてきた娘を軸に進んでいきます。閉鎖された村ならではのドロドロした人間関係が事細かに描かれてます。しかし内容としては今ひとつ。この手の無いようなら篠田節子さんに書かせたら、もっと重厚で人間臭い話になった気がします。残念ながら桐野さんの作風では無い気がします。残念。でも印象に残った言葉がありますので書いておきます。(人を愛するということは、愛さない人を疎外することでしょ。愛はエゴなんだよ。愛すれば愛するほど他は要らなくなるの)究極の愛とは正にそんな状況に陥る事でしょう。

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