« いいぞ!B級魂!(「マチェーテ」 ロバート・ロドリゲス監督) | トップページ | あの名盤に近い聞き心地(Time Together」 Michael Franks) »

2011年6月25日 (土)

未来の探偵の苦悩(「神の狩人 2031探偵物語」 柴田よしき)

柴田よしきさんの「神の狩人 2031探偵物語」を読みました。所謂一話完結の連作短編集です。女性探偵が主人公ですが、そこにヒト世代前の引退した老探偵が少しづつ絡んできます。物語の舞台は2031年という近未来。法律や機械の発達が今と少し違い、捜査方法も少し変わっています。それだけ除けば、現代の探偵小説と何も変わりません。柴田さんは設定を近未来にする事で、何を訴えたかったんだろうか?恐らくどれだけ時代が変わっても、人間の業や罪は変わらないという点を強調させたかったんではないでしょうか?相変わらず読みやすくサクッと読了しました。どう考えても続編ありです。最後に印象に残った言葉を書いておきます。「死ぬことに理由なんてない。罪が深くても善人でも、ある朝突然命を落とす。神は人間の生死なんて感心がないんだわ。ただ数を合わせているだけなのよ。何人生まれて何人死ぬ。ただそれだけ」死に特別な意味合いを持たせるのは人間のみ。生物達は循環の中のひとつとしてしか捕らえてない筈です(そういう感覚さえないのかもです)。死は平等。何気ない言葉ですが、色々と考えさせられました。

|

« いいぞ!B級魂!(「マチェーテ」 ロバート・ロドリゲス監督) | トップページ | あの名盤に近い聞き心地(Time Together」 Michael Franks) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 未来の探偵の苦悩(「神の狩人 2031探偵物語」 柴田よしき):

« いいぞ!B級魂!(「マチェーテ」 ロバート・ロドリゲス監督) | トップページ | あの名盤に近い聞き心地(Time Together」 Michael Franks) »