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2011年2月25日 (金)

やはりこちらの方が本筋か(「怪談熱」 福澤徹三)

昨日「すじぼり」を紹介した福澤徹三さんのホラー短編集「怪談熱」を読みました。福澤さんは、本当に合った怪談を集めた本も出しているでそちらのイメージが強いですが、この本は創作怪談集です。一話目と最後の話は、如何にも本当にあった話を、ドキュメンタリータッチで書いてあります。その他は、ちゃんと小説と分かる書き方です。さて出来栄えですが、これが実に面白い。残酷なシーンやおどろおどろしいモノノケは全く出てこないですが、じんわりそこはかとなく恐怖が這い上がってくる感じです。本当の恐怖とは実はこういった感じなのかもしれません。底なしの闇に落ちていくと言えばいいでしょうか?何か出口のない暗闇を、姿の見えない何かに追われている感じがズーッと続きます。流石福澤さん。ホラー小説が本職だけあって面白いです。昨日の「すじぼり」も悪くはないですが、やはり他にない持ち味と言う点では、ホラー小説に軍配があがる気がします。ファンになったので、他の作品も読んでみます。

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