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2011年1月 7日 (金)

世界観は不思議だけど(「保険室登校」 矢部嵩)

第13回日本ホラー小説大賞長編賞を「紗央里ちゃんの家」で受賞してデビューした矢部嵩さんの「保健室登校」を読みました。前作と同様相変わらず不思議な世界観の小説です。でもファンタージーのような摩訶不思議感はないし、逆にオドロオドロシイ感じもない。本と他にはない不思議な感覚です。それこそがこの作家の持ち味なんですが、小説としてはそれだけでは最後まで読みきるのが難しいです。デビュー作のほうが読みやすく、答えの出ない奇天烈さが最後まであり破綻せずに読めた気がします。この作品は正直、途中休憩しながらでないと読むのが辛かったです。不思議感はとてもいいのでそこはそのままで、もう少しストーリーとテラーとしての部分を考えたらもっと面白い作家さんになると思います(素人が偉そうですが)。兎に角今回のは30点。今後更に頑張って欲しいです!

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