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2010年11月 5日 (金)

救いの無い作品(「主よ、永遠の休息を」 誉田哲也)

誉田哲也さんの最新作「主よ、永遠の休息を」を読みました。ここ数年で出会った作家の中では群を抜いて好きな作家さんの一人です。さて今回はどうでしょうか?主人公は新聞記者。ひょんな事からコンビニでアルバイトをする女性と知り合いになります。しかしこの女の子が事件のキーワードとなります。だんだん分かってくるんですが、どうやらこの女の子は子供頃に幼児誘拐殺人事件に巻き込まれて、記憶の一部がないまま大人になっています。一方その事件でつかまった犯人は精神異常と認められ罪にはならず、その上最近普通に暮らすようになった状態。止まっていた歯車が動き出します。そして過去に隠された大きな謎も明らかになっていきます。という内容です。何時もながらエンディングを迎えても救いの無い印象。これが誉田節なんで気にはなりませんが、今回は物語としてのワクワク・ドキドキ感が無かった気がします。なので50点です。次回作に期待。印象に残った言葉を書いておきます。「俺達に必要なのは説明と解釈なんだよ。誰にとっても等しい真実なんてものは、この世にゃ滅多に存在しないのだ(中略)俺たちみたいな一介の記者が真実を語ろうなんてのは、おこがましいにもほどがある」世の中に出回っているNEWSなんてのは、真実ではない可能性が高い。主人公の記者に語らせたこのセリフは今のマスコミを言い当てていますね。

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