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2010年10月14日 (木)

狩人シリーズ第三弾(「黒の狩人」 大沢在昌)

海外のハードボイルドの翻訳モノが全く売れないそうだ。とある筋から情報を聞きました。私がお店で扱っている日本酒と同様、ハードボイルド小説は現代の日本では必要とされていないのかもしれませんね。そんな逆風の中日本では今一番売れているハードボイルド作家大沢在昌さんの「黒の狩人」を読みました。「北の狩人」「砂の狩人」に続く狩人シリーズの三部作目です。三部作目とはいっても主人公も物語りも全く関係はありません。その代わり脇役として新宿署の佐江という刑事はどの作品にも登場します(脇役とはいっても結構な役割ですが)。今回は中国人の連続殺人事件にまつわるお話。別段ひねりもなく真っ当なハードボイルドミステリーです。しかし流石と言うか、物語の世界に引きずり込んでいく筆力は毎回脱帽させられます。大沢氏の作品をハードボイルドではない!と揶揄する人も居るとは思いますが、時代に合わせてスタイルが変わっていくのはいたし方ないこと。生き残ると言う事は変化することですからね。時代の風を掴む事が上手い大沢さんらしいセリフがあったので最後に書いておきます。「勝つことはふんだくることなのだ。富とは生むものではなく奪うものになった。誰もがそう考える社会が、もうすぐ目の前にきている」残念だけどその通りの世の中に日本はなってきてます(もうなってるか?)。この物語に登場する中国人は生まれながらにしてそういった考えを持っています。国民性といえばそうなんですが、国際社会の中で日本人は優しすぎるのかもしれません。けどそれが良さであるのも事実。日本は今後どう生き残っていくのか?やはり変わらないといけない時代がきたのかもしれませんね。

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