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2010年9月17日 (金)

リアリティーは増したが、面白さは減ったかな?(「国境事変」 誉田哲也)

昨年の私の読書ベスト10に二作も入ったのが誉田哲也さんです(ちなみに「月光」と「ジウ1~3」です)。それ以来大好きな作家さんの一人となりました。幸い友人が総て買ってくれるので、借りて読ませていただいてます。今回も何冊かお借りしました。その中で初めに読んだのが「国境事変」という一冊です。誉田さんの代表作の一つに「ストロベリーナイト」を筆頭にする刑事モノシリーズがあります。そのシリーズは面白いんですが、エンタティメント性を重視しているのでリアリティーが少し感じられないのがマイナスという評価を聞くこともあります。ならばという事でエンターティメント極力排除し、リアリティーを追求したのがこの一冊な感じです。タイトルから何となく読めるように、大陸との国境近くの島(対馬)から物語りは始まります。不審な密漁船が上陸し、見るからに怪しい人物達が動き出します。ワクワクするオープニングから、一気に話は東京へ飛びます。そこである殺人事件を軸に、刑事と公安が独自の調査を始めます。次第に絡み合う二つの組織。そして大陸から上陸した組織の目的は?という感じの物語です。まーよくある話といえば話しです。そして現在のお隣のアジア諸国の関係を考えると現実味がグッとある話です。しかし誉田さんならではの面白さが少ないのも事実。評価が難しいです。でもやはり誉田さんの持ち味を考えると、こういったシリアスな物語は今ひとつの印象は拭えません。残念。エンタティンメントに力があるんですから、そちらに向かって欲しい!個人的な願望です。成る程な言葉があったので書いておきます。(平和というものは、そうではない状態との対比でしか、実感できないものなのかもしれない)平和ボケ日本。大変な事になって初めて平和を実感できるのかもしれませんね。

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