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2010年9月 3日 (金)

死は、生命が選択したこと。(「根をもつこと、翼をもつこと」 田口ランディ)

年間100冊以上本を読む私ですが、この人ほど感覚の会う人は居ない気がします。私如きが勝手にそう言わせて貰っているので、御本人には全くもってどうでもいい事ですが・・・。その人は田口ランディさんです。毎回文中に散りばめられた名文に、頷き共感してしまいます。今回読んだのは「根をもつこと、翼をもつこと」というエッセイです。広島の原爆の話から、昨今のNEWSの凶悪事件。はたまた屋久島での話などを纏めたエッセイ集です。今回もビンビンと魂に響く言葉に溢れてました。一部紹介します。「死は、生命が選択したことです。だから心で答えをだすことはできないでしょう」永遠の人類の連鎖の為に、人という種族は死を選択した。納得です。「失われた過去の悲惨をイメージすることは難しい。そしいて、悲しみの先にある愛に満ちた未来をイメージすることは、もっと難しい」しかし人間には想像力があると、前向きな答えを出してます。「人間は体でも思索するんだって私は思っている。そして体でも会話する」体は沢山の事を感じ考えている。頭と同じだけ体も考えている、会話してるとも言ってます。ランディさんならではの感覚ですね。昨今問題になっているゴミ問題に対してこう言う。「人間の想いはモノに魂を与える。モノをゴミだと思った瞬間からゴミという波動をモノに与えている。だからゴミというのは、二十一世紀最大のモノノケなのだ」と。見事な解釈です。確かにモノは変わらない。それを使うもの持つものが不必要と感じた時点でゴミとなる。分かっている事ですが、ずばり解説されると頷いてしまいます。他にもいい言葉沢山溢れています。読む人によって引っかかる点が違うと思いますが、私はこんな所につまずきました。やはり合います。読む人を選ぶ作者だとは思いますが、中々他には居ないタイプの作家だと思います。

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