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2010年9月30日 (木)

コミカルな一面を見せた意欲作(「恋する組長」 笹本稜平)

ここ十年くらいの間でデビューした作家の中で、壮大な冒険浪漫系や国際テロ系の大きな話を書ける稀有な作家笹本稜平さんの連作短編「恋する組長」を読みました。持ち味の作風とグッと変わってコミカルなハードボイルドな作品でした。探偵業を生業とする主人公のもとには、日々厄介な問題が持ち込まれます。しかも依頼者はヤクザか悪徳刑事。仕事と割り切ってその依頼を解決していく様が、連作短編という形で描かれています。コミカル系なんで起こる問題もそれ程シリアスではないんですが、面子や分けありで他には頼めないような問題が持ち込まれます。リズム感もよく、長さも丁度良い感じで、さくさく読める感じです。とてもあなお壮大な長い冒険小説を得意とする作家の小説とは思えないです。でもこれはこれでありだと思います。女性でも楽しめるハードボイルド作品ではないでしょうか?こういったものも書けるよ!と世間に知らしめる形となった一冊だと思います。

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