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2010年8月 5日 (木)

薄ぃ!薄すぎる(「TOKYO BLACKOUT」 福田和代)

このミスで17位に入賞していた福田和代さんの「TOKYO BLACKOUT」を読みました。元々壮大なテロリストものは余り得意ではないですが、このミス入賞となれば読んでおかないわけにはいかないので読んでみました。字も大きめで割りとサクッと読了。読み易さはいいんですが、内容も薄い・・・。東京が大停電になる話です。それぞれが国や警察に対して恨みを持つテロリスト集団は送電線を破壊する事で東京の電気を混乱させます。その裏には違法カジノの現金強奪という目的があります(送電線をヘリで爆破させるほどの事をして、違法カジノの強奪って、何か規模が違いすぎ)。電力会社は時間を区切って電気を送る事で、混乱を最小限に抑えようと奮闘します(この辺りのリアル感は滅茶苦茶ありました)。そして犯人を追う刑事(娘が集中治療室で危篤状態。電気が止まると生命維持装置が切れてしまう)。犯人・電力会社・刑事の三つ視点で物語が進んでいきます。前半は割りと緊迫感あって良かったんですが、後半ダラダラ。やはりスケールの大きな話は日本人には中々書けない気がします。どうしてもコジンマリまとまって終わる。(決して好みの作家さではないのですが)福井敏晴さんの本を読んでしまっていると、その規模の差に歴然とした壁があります。残念。このミス入賞はちょっと疑問。もっと濃い目の話でないと規模を大きくした意味が薄れます。次作に期待!

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