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2010年8月27日 (金)

友達は数を競うものじゃない(「四度目の氷河期」 荻原浩)

荻原浩さんの「四度目の氷河期」を読みました。昨日紹介した伊坂幸太郎さんの「オー!ファーザー」と同じく、家族の話を軸にした青春物語です。主人公の少年は自分が他の人と違う事に5歳で気づきます。母一人しか居ない家庭。何故自分には父親が居ないんだろう?しかも他の子供と外見が少し違う。そして母親が遺伝子関係の仕事をしている事から、自分はネアンデルタール人の遺伝子で母の体を使って実験で産まれてきたと信じます。読者も多少そんな設定を信じそうになります。しかしそんな事はなく、実は母がロシアで研究していた時代の不倫の末生まれたハーフである事が後々分かります。その設定に多少謎がありますが、後は一人の少年が5歳から18歳にかけて傷つき恋をしながら成長していく様を追っただけの小説です。でも流石荻原さん!こういった作品を書かせたら本当に旨い。安定感抜群で読み終える事が出来ました。今回の名言はこれです。「百人の友達が居るとか、何十人もの人を好きになったと言う人は、実は本当の友達も、真剣に好きになった人もいないじゃないか(中略)大切な人は少ないから大切だ」正にその通りです。短い人生、内容の濃い付き合いを出来る時間や労力なんて限られています。どちらかと言えば数をこなしてきた自分。今後は密な付き合いをしないといけないと実感させられました。

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