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2010年8月13日 (金)

チ-ムバチスタシリーズの外伝的作品(「ひかりの剣」 海堂尊 )

このミス大賞を受賞した「チームバチスタの栄光」が大ブレイクして以来、一体何作の続編やスピンオフ的な作品が書かれたことでしょう?まーそれ程このシリーズのファンではないですが、100円で見つけたら読んでいるので、数冊はシリーズ読んでます。作者の海堂尊氏自身も、これほどシリーズ化する気持ちは無かったのではないでしょうか?そんな中読んだのが「ひかりの剣」という剣道の話の一冊。おーシリーズ物じゃなくて医療ミステリーでもない!と読み始めたら、おやおや何か聞いた事のある人物が何人も登場するぞ、これは偶然か?と思っていたら、偶然ではなくこの話もスピンオフ的作品でした。シリーズに出てくる速水と清川、そして高階院長らが若き頃の話で、医学大学在学中の剣道での戦いの物語です。医療の腕だけでなく剣道のセンスもかなりある二人の、三年に渡る戦いの模様が描かれています。ミステリーではなく、青春群像物です。剣道に詳しくは無いですが、息詰まる戦いのシーンや、修行のシーンは読んでいて興味深く読めました。しかし物語としては弱い。その上登場人物がシリーズ物の人達でなければいけないのかどうかも疑問。確かにこの登場人物でなければ読まなかった人も沢山いると思いますから、商売的には仕方ないか。医療シリーズ以外の作品を読むのは二冊目ですが、正直ちょっと弱い。元々作家さんじゃないから仕方ないけど、無理せず医療シリーズに全精力込めた方が無難な気がします。最後に印象に残った言葉を書いておきます。「素質と才能は違うんだ。この世の中には素質がある奴なんて沢山いる(中略)才能とは、素質を磨く能力だ(中略)素質と才能の違い。それは努力する能力の差なんだ」天才と呼ばれる人達は、よく似たような事を言いますね。その通りなんでしょうが、なかなか努力し続けるのは難しいものです。あっ!だから俺は凡人なんだ。納得。

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