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2010年7月 3日 (土)

団塊の世代への応援小説(「傷だらけの天使 魔都に天使のハンマーを」 矢作俊作)

矢作俊彦さんの「傷だらけの天使 魔都に天使のハンマーを」を要約100円でGET出来たので早速読みました。発売当初から超話題になってた作品だけにワクワクです。タイトルから分かるように萩原健一&水谷豊で大人気だったTVドラマ(傷だらけの天使)の続編と言う小説です。R50位の方達には思い出のドラマですよね。40代前半の私には再放送でおぼろげに見た記憶しかありませんが、あの強烈なオープニング映像と音楽は記憶にこびりついています。さて物語りはTVドラマの最終回の余韻を残したままスタートします。海外逃亡をしなかった主人公はそのままホームレスとなり三十数年が経っています。未来も希望も無い生活にも慣れてた主人公に、突如として昔のしがらみ関係で厄介ごとが舞い込んできます。その事で次々と再開する昔の知人達。皆三十年の時を経て、様々な人生を送り大人になってます。しかし会えば一気に兄時代にタイムスリップします。読者も同じではないでしょうか?その昔のしがらみを軸に主人公が事件の中心人部として物語が進んでいきます。結局謎が分かってみれば、総ては過去の自分の業が原因でしかない事に気づきます。人生自分でやったことの責任は最後まで付いてまわる事を教えてくれます。昔のTVドラマを知らなくても読めるという前評判ですが、個人的にはドラマを知らなければ面白さは半減どころの話ではない気がします。なのでやはりR50指定が妥当だと思います。昔それなりに輝いてた世代への応援小説といった感じの意味合いもある気がします。昔を懐かしんだり、昔の方が良かったというと歳をとったと言われますが、現実の日本(世の中)を見てみると、ドラマが放送されていた日本の方が確実に良かったと実感します。複雑な気分になる読了感でした。

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