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2010年5月 6日 (木)

男性読者には今ひとつ分からない作品(「ナニカアル」 桐野夏生)

桐野夏生さんの最新作「ナニカアル」を読みました。ここ最近割りと早いペースで新刊が出ている気がします。さて今回の話は実在した女流作家(林芙美子)さんの自伝的物語です。林芙美子さんといえば「浮雲」や「放浪記」で有名なベストセラー作家です。特に「放浪記」は森光子さん主演で舞台化され、でんぐり返しのシーンで有名な作品の元になった作品です。さて物語りは林芙美子さん亡き後、未発表の手記が発見されたところから始まります。その手記を桐野夏生さんが想像を膨らまし作品にした設定になっています。歴史的背景や世情は本物なので、林さんの行動と考えを想像したという設定です。女性のドロドロした感情を書かせたらピカイチの桐野さんだけに、かなり期待して読んだんですが、正直私には今ひとつ良く分からない作品でした。只の自伝として読めば「へぇ~そんな人が居たのか」位で終わるんですが、そうにしても特別何か起こるわけでもありません。戦争と言うあの特殊な時代にでさえ、不倫を楽しむ女の性を淡々と描いてあります。桐野さんの事なのでタイトル通り(ナニカアル)のでは期待したんですが、結果(ナニモナイ)で終わった気がします。桐野さん世代以上の女性が読めば感じ方も違うかもしれませんが、男性読者にはピンとくる点はない気がします。最近の桐野作品は少し薄味な気がします。残念。

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