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2010年5月27日 (木)

舞台が変わっただけ(「サスツルギの亡霊」 神山祐右)

記念すべき第五十回の江戸川乱歩賞を24歳と言う史上最年少で受賞しデビューした神山祐右の二作目「サスツルギの亡霊」を読みました。デビュー作「カタコンベ」が逃げ場の無い洞窟だったのに対して、今回は氷に閉ざされた南極の基地という設定です。外から何も入り込んでこないという設定は同じです。さて主人公は南極の土地で兄を亡くしているカメラマン(遺体は見つかっていません)。死んだはずの兄から葉書が届くところから物語が始まります。それをキッカケに兄の死の謎が大きくなり、偶然依頼のきた南極の撮影の仕事を請け負う事になります(この辺りはあまりにも予定調和です)。兄と同じ部隊に居た人間も同じく参加しており、次々と真相が分かってきます。そんな中閉ざされた南極で、放火や殺人事件などが起こります。一連の事件は兄の死と関係あるのか?はたまた兄は生きているのか?そして隠された謎は?と物語はドンドン進んでいきます。サクッと最後まで読めました。20代中盤にしてこの筆力は流石だと改めて感心しますが、前作と設定が変わっただけでそれほどの違う展開が感じられないのが残念です。決して面白くない事は無いですが、設定一発みたいなイメージがあるので、次作は全く違う物を読んでみたいです。

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