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2010年5月21日 (金)

現実の怖さは超えていない気がする(「殺しあう家族」 新堂冬樹)

久方ぶりに(黒新堂)炸裂の作品を読みました。黒新堂とは新堂冬樹のダークな作品を指す言葉です。タイトルを「殺しあう家族」と言います。内容はその通り、殺しあう家族を描いてあります。いや厳密に言うと殺し合うように洗脳された家族の話です。この話は実際に起こった(北九州一家監禁殺害事件)をベースにして書かれています。新堂氏は以前にもお受験殺人事件をベースにした作品を書いていますので、題材を現実に求めるのが好きなのかもしれませんね。さて肝心な内容ですが、何時もの黒新堂節炸裂です。新堂さんの作品に慣れていない人は、7~8割の確率で途中で読むのを止めると思います。それ程残酷でグロいです。それを分かって読んでいるのですから個人的には何の問題も無いんですが、今回は深みにかける気がします。傑作「カリスマ」のような人間の愚かさまでは描ききれて居ないし、「毒虫」シリーズ程のエンターテイメント性も無い。ちょっと中途半端かな?実際の事件の闇はもっと深くて暗いはず。流石にそこまでは書ききれなかった感じです。残念。後タイトルもベタ過ぎて拍子抜けです。まー白新堂の甘い恋愛小説読むよりは断然面白ですけどね。

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