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2010年4月 9日 (金)

ノンフィクション出の色合いが出た小説(「デッド・ウォーター」 永瀬隼介 )

もう何度もこのブログでも紹介している作家永瀬隼介氏の「デッド・ウォーター」を読みました。永瀬さんはフリーのルポライターをやっていて、物書きデビューもノンフィクションでした。なのでデビュー当初の物語は、何処かノンフィクションの色合いを感じさせる小説が特色でした。今回読んだこの本もイメージとしてはノンフィクションを下地にした感じがあります。物語のスタートは死刑制度に対する話。結構硬い話か?と思ったら色合いはグッとミステリー色が強くなります。四人を殺して死刑判決が出て服役中の死を恐れない男・その男の取材に執り付かれるライター・そして一見何の接点も無いボクサーを目指す若者。この三者が何時の間にか複雑に絡み合っていきます。展開も早くジェットコースター小説です。最後まで一気読み出来ました。非常に面白かったんですが、欠点を挙げるとしたら、ちょっと多くのテーマを入れすぎな感じもしました。そのせいで一個一個のテーマの掘り下げが薄い気がします。それでもノンフィクションぽい永瀬さんの作品の中では、今までで一番良かった気がします。

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