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2010年3月12日 (金)

地味だけど良い作品(「廃墟に乞う」 佐々木嬢 )

第142回直木賞を受賞した佐々木嬢さんの「廃墟に乞う」を読みました。未だ最新作ホヤホヤですが、友人のK君のお陰でこんなにも早い時期に読む事が出来ました。ありがとう。さて内容ですが、心の病気療養中の刑事が主人公の連作短編集です。純然たる刑事ではなく、探偵でもない。この辺りの位置づけが新しいと言えば新しい。権力は無いが、経験と人脈はある主人公は、療養中を良い事に厄介な事件の捜査が舞い込んできます。しぶしぶ受けて捜査をし解決していくんですが、その過程で心の病も少しずつ改善していくという流れになっています。最後の物語は「復帰の朝」という感じの終わり方です。どの話も地味ながらちゃんと練られた構成になっていて、最後まで飽きずに読む事が出来ます。まー直木賞作品としては合格点でしょう。しかしやはり昨日紹介した「警官の血」の方が作品としては素晴らしいのは否めません。毎回の事なんでもう何も言う事はないですが、相変わらず直木賞審査基準は良く分かりません。でも佐々木嬢さんの安定感が上がったのは嬉しい事です。警察小説以外の作品も今後期待しています。

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