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2010年1月 3日 (日)

惜しい作品(「後悔と真実の色」 貫井徳郎 )

皆さんお正月ゆっくり過してますか?私は今日から仕事です。なのでもうすっかり日常モードです。本日紹介するのは貫井徳郎さんの昨年出たばかりの最新作「後悔と真実の色」です。残念ながらこのミスでの入賞はならずでしたが、個人的には結構好きな部類に入ります。読み始めると今流行の警察小説風の複雑な警察内部の人間関係が描かれていきます。思わず「貫井さん。お前もか!」叫びそうになりましたが、読み進めるうちに純然たるミステリー色が段々強くなっていきます。但し犯人の目安は割りと早い段階でついてしまいます。なのでミステリーを犯人探しにポイントを置く人には今ひとつの感想になるかもしれません。逆に私はその辺りは二の次なので充分楽しめました。しかし惜しいのは後半の展開。一般的な評価は前半が全くツマラナイという人が多く、後半はスピード感のある展開で楽しめたというのが多いのですが、私は全く逆です。前半の細かい警察の人間関係を描いた部分は非常に面白かったんですが、ミステリー色の強い後半がちょっと展開を急ぎすぎた感じがします。惜しいなー。その結末じゃ皆を納得させるのは無理でしょう。でも久方ぶりに貫井節堪能しました。

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