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2010年1月30日 (土)

作者の新境地パワーアップ(「借金取りの王子」 垣根涼介)

垣根涼介さんの「借金取りの王子」読み終わりました。この本は山本周五郎賞を受賞した「君たちに明日はない」の続編です。要はリストラ請負会社に務める主人公村上真介が、一話毎に様々な業種のリストラ面接を行う物語です。そこに登場する様々な人達の人間模様を時に悲しく時に可笑しく描いてある、短編連作集です。このスタイルは前作も今作も全く変わっていません。変化があるとしたら主人公の村上が前作に比べると幾分か人間味のある存在として描かれている点でしょうか?それは一重に前作で登場した芹沢陽子という勝気のキャリアウーマンとの恋愛関係によるものも大きいと思います。前作を読んだ時にも、クライム系の垣根氏が全くイメージの違う作品を書いたのに驚いたんですが、この作品を読むとこれも垣根氏の持ち味なんだと要約納得いきました。特にここ最近の作品には迷いがあった気がするので、この作品は迷いを感じないので非常に楽しめました。何でもNHKでこの話はドラマ化されるそうです。CMだけチラッと見たんですが、主人公村上が(坂口憲二)、恋人でありキャリアウーマンの芹沢陽子に(田中美佐子)がキャスティングされてます。正直二人とも私のイメージと全く違います。村上はもっと優男じゃないといけないし、陽子はもっと顔にキツさがある系の女性だと思います。何にせよドラマ化されるだけ凄いことです。垣根さんの今後の作品も楽しみです。既にパート3も出ています。何時か必ず読みたいですね。

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