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2009年11月27日 (金)

萬月エンターテイメントの集大成(「ワルツ」 花村萬月)

花村萬月の大長編エンターティメント作「ワルツ」を読みました。上・中・下の三部作で総数2300枚の超大作です。萬月の本は時にかなり長い話がありますが、ここまで長いのは初めてです。物語りの舞台は終戦直後の東京。特攻崩れで生き残った男、韓国人である事を隠しながら生きる美形の男。そして戦争で身内を全て無くした清純な女。この三人が時代の波に翻弄されながら、複雑に絡み合いながら物語りは進んでいきます。この三人を繋ぎ合わせるのは任侠の精神が未だ残るヤクザ。戦後の闇市を舞台にテンポ良く物語りは進んでいきます。非常に長い作品ですが飽きる事無く読み進められます。萬月作品としては今までで一番エンターティメントの要素を感じさせます。萬月の持ち味と言えば目を覆いたくなるような暴力と、人間の性を抉り出すようなエロス。そしてそれらを纏め上げる哲学にあると思いますが、今回はどれも薄味になてます。だから萬月ファンでなくても読みやすい出来栄えとなっています。作品としては何の問題は無いと思いますが、コアな萬月ファンには少し肩透かしな印象は否めません。なので私個人ももっと人間の本質を付くような内容を読みたかった読了感で、少し物足りなさを感じたのも事実です。萬月氏は最近密かに結婚されたそうで、その辺りの心情の変化が作品にも出ているのかもしれませんね。辛口評価しましたが、そこら辺の作品を思えば充分満足させてくれる内容ですのでご安心下さい。印象に残った言葉を幾つか紹介します。(綺麗事は余裕の産物だ。多分生きるということは自分以外の死の上に成り立っているだ)終戦後の日本に生きた人物なら実感する言葉だと感じました。また(生きることは欲望だ)というセリフには深く頷いてしまいました。欲望は物欲や性欲だけでなく、知識欲や単純に生きたいという欲望などの事で、それが無くなったら生きていく意味が無いと同感します。そして一番印象に残った言葉は(この世には泣く事さえ奪われる立場と言うものが存在する)という一文です。その苦しみたるやどんなレベルなんだろうか?想像すら付かないです。この物語は任侠や義というものが深くテーマになっています。前にもブログで書きましたが、日本のハードボイルドは任侠に世界に存在すると改めて実感しました。

  

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コメント

日本に科学費はいらない。そもそもマスコミに出させてもらっているノーベル賞学者こそ奇妙である。この連中は長い間日本にいなかったやつらなのだ。中には被差別部落出身つまりえた・ひにんのため、日本で研究すると上司につぶされてしまうので、そうそうに外国に出てしまい、外国で賞をもらってから日本に暴力団組長の地位を約束されてようやく帰国したノーベル賞学者もいる。つまり、日本にいた科学者は全く出てこないのだ。それほど日本の科学者はやくざそのもので非常に悪いやつらなのである。だから裕福な学生は日本にいると殺されるのですぐに外国に出てしまって、ポストがもらえるころになると日本へ帰ってくるのだ。これは日本学術会議の前の会長も自分でそうしていたし、そうするのがいいとまわりにも言っていた。こういう暴力団科学者に国民のカネをつぎ込むわけには絶対にいかないのだ。日本に科学者はいらない。

投稿: きよみ | 2009年11月28日 (土) 11時44分

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