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2009年10月 3日 (土)

ひょっとしたらロズウェルも同じだったりして(「ロズウェルなんて知らない」 篠田節子)

篠田節子さんの「ロズウェルなんて知らない」を読みました。ロズウェルというのは地名で、UFO好きには忘れてはならない聖地(?)です。その昔UFOらしき物体が墜落し、その破片と乗っていた宇宙人の死体が発見された土地です。その場所にはアメリカ軍の極秘施設(エリア51)があり、その中では宇宙人との密会やUFOの地球での作成が行われていると言う都市伝説にも似た噂が昔から絶えない場所でも在ります。そんな謎めいた場所がタイトルに使われている小説なんで、物凄く興味を持って読み始めました。そしたらどうでしょう文中にロズウェルなんて言葉は一言も出てこないんです。でも読み終えればこのタイトルは最高のタイトルだと実感出来ます。物語の舞台は過疎の村。バブルの頃にはスキー場で賑わい、その勢いでゴルフ場も出来る予定だった村なんですが、バブルが弾けた事でスキー場は開店休業状態だし、ゴルフ場の建設もなくなり、今やは死んだ村です。このまま行けば2030年には人口0になってしまう程の落ち込み気味です。もう村を出るか首を括るしかない所まで追い詰められた村の青年団(青年と言っても40代の独身男性軍団)が、半分やけっぱち半分最後の大勝負で、村をUFOが飛来するという異次元な場所として売り出します。勿論そんなモノは初めから存在しないのだから、インチキでUFOらしきものを飛ばしたり、宇宙人らしきものを自分達ででっち上げます。そしたらどうでしょう。あれよあれよという間に村には観光客が溢れ過疎の村には昔の賑わいが訪れます。しかしベクトルは良い方だけには向きません。次第に彼らのついた嘘がばれだし、逆にマスコミから物凄いバッシングを受けます。目前に迫ったUFO祭りは開催出来るのか?といった感じの内容です。いや~笑わせてもらったし考えさせもられました。手段はさておき現実に今の日本中の過疎の村の抱えてる問題を浮き彫りにしているし、下らないものに人が群がる愚かさも描いている。はたまた問題が起これば手のひらを返したようなマスコミの攻撃と頭でっかちな老人達の事勿れ主義。すべて現実世界で起こりうる出来事ばかりです。読んでいて主人公の村の青年団達に共感して仕方ないです。結果良いんだか悪いんだか分からない結末なんですが、一連の騒動で村の人たちの意識が何か変わったといおぼろげながら未来を感じさせる終わり方には何かジーンと来ます。硬派な話と軟派な話を書き分ける力のある篠田氏凄いです。読み終えて物凄く感じたのは、本物のロズウェルも、もしかしたらこの物語と同じ様に観光産業で流されたデマではないかと思ってしまいました。だとしたらその地域の宿泊施設やお店は相当潤ったはずですからね。

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受信: 2009年10月 3日 (土) 14時29分

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