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2009年9月19日 (土)

私が生まれた頃の世界(「かたみ歌」 朱川湊人 )

朱川湊人(しゅかわ・みなと)さんの「かたみ歌」を読みました。朱川さんの作品は古本屋で「都市伝説セピア」を見つけて読んでから大ファンになり、必ず大化する作家と感じていたんですが、その感通り「花まんま」で目出度く直木賞受賞!この「かたみ歌」は直木賞受賞後第一作目となります。物語としては「花まんま」と同じ感じです。違いは「花まんま」が大阪の下町だったのに対して、「かたみ歌」は東京の下町のアカシア商店街が舞台という点です。その商店街周辺に住む人々の懐かしくも不思議な話の連作短編集です。商店街の中でも(幸子書房)という古本屋と死者が蘇る道があるという(覚知寺)の二箇所がメインの話となります。朱川氏の作品はデビューから一貫して(ノスタルジー)が最大の売りとなっています。今回も時代設定が昭和43年となっています。おー私が一歳の時だー!と思い読み始めたんですが、東京より時代の波が遅い田舎に住んでいたので、自分が小学生の頃のイメージとダブりました。デビュー作の頃はもう少しホラー色強かったんですが、作品を出す度に恐怖度は薄れ(ええ話やな~)色が強くなっています。それはそれで良いんですが、そうなってくるともう一味欲しい気がします。また短編ばかりなので、そろそろ長編をジックリ読んでみたい気がします。何せよデビュー作から期待していた作家さんがブレイクしてくれるのは感慨深いものがあります。次は恒川光太郎さんかな?

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