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2009年9月27日 (日)

日記を盗み読みする感覚(「百万遍 古都恋情」 花村萬月)

以前ブログでも紹介した花村萬月氏の「百万遍 青の時代」の続編「百万遍 古都恋情」を読みました。前作同様作者である萬月自身の自叙伝的内容になっています。前作が16歳の東京での生活に対して、今回は17歳の京都での生活を描いてあります。本の数ヶ月の事を上下巻の超大作に仕上げるのは流石説明好きの萬月さんだと実感できます。内容ですがハッキリ言って何も無いです(笑)。こう言ってしまうと元も子もないんですが、特別何か事件や事故が起こる訳でもないし、劇的な恋愛話でもない。例えるなら萬月氏の昔書いた古い日記を押入れの奥から引っ張りだし、昔を懐かしみながら良い風に脚色して書き直したとでも言いましょうか?30年前の京都の情景が事細かに描かれ、学生運動の名残が残る若者の生活がほほえましくも苦々しく描かれています。京都の地で主人公が出会った人々との交流を淡々と描いてあるんですが、この視点が非常に冷めている。この時代の言葉を借りるとしたら(ノンポリ)という言葉がピッタリきます。政治にも女にもヒッピーにも仕事にもとことん冷めている。でも蔑んだり馬鹿にしているのでは無く、一定の距離感を必ず持つ。その距離感こそがこの本の魅力な気がします。萬月ファン以外には全く持って何が面白いのか分からない作品だと思います。萬月ファンの私でも作品のレベルとしてはそれ程評価に値しないと思います。しかし不思議と続きが出たら読みたくなってしまう魅力もあるのは事実です。今回印象に残った言葉は「女を侮るな」とう言葉です。一見何でもない言葉な気がしますが、萬月が使った意味は「女性の深さを読み違えるな」という意味で使っています。所詮男は女には勝てません。その事をよく分かっている萬月さんらしい言葉だと思います。

 

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コメント


ぼろ儲けーーーー!!!!!wwwwwww
別にいらないけど、ノリでセルシオ買ってしまったしwwwwwwwww

とりま、今日も10マンゲット行ってきあーすwwwwww
帰りは勿論パチで遊ぶっすよーwww

http://mesu.korakoracola.net/r623rg6/

投稿: ふぁーーーーだふ!! | 2009年9月27日 (日) 10時34分

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