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2009年8月 8日 (土)

久しぶりにページをめくる手がとまらなくなりました(「ジウⅠ~Ⅲ」 誉田哲也 )

誉田哲也という作家さんが居ます。既に数冊読んでいるのですが、特に前回読んだ「月光」という本の素晴らしさはこのブログでも紹介済みです。一気に誉田ファンになったので今回「ジウ」という三部作にチャンレンジしてみました。細かいタイトルは「ジウⅠ 警視庁特殊犯捜査係」「ジウⅡ 警視庁特殊犯急襲部隊」「ジウⅢ 新世界秩序」といいます。正直一作目を読んだ時点でこの話が続きモノとは全く知らなかったので、余りにも中途半端な終わり方に怒りがこみ上げてきました。何じゃこの中途半端な終わり方は!しかも主人公の女性二人が描ききれてないじゃないか!とブツブツ独り言の様に文句を言ってたらⅡとⅢ」が出ている事を知り早速読んでみたんです。そしたらどうでしょう!ぺージをめくる毎に話がどんどん面白くなっていくではないですか!久しぶりに二冊一気読みしてしまいました。小説界では警察モノが今大ブームですが、最高傑作の部類に入るのではないかと思います。リアルで重厚な警察モノとは違い、エンターティメント性を重視した警察モノです。故に物語には現実感はありませんが、これだけ面白くスピード感があればリアル感などどうでも良く感じてしまいます。一応タイトルにもある痛みを感じない連続殺人犯ジウが物語の中心にあるんですが、二人の女性警察官(SWATだったりしますが)の物語だと思います。スピーディーな展開にハラハラドキドキし、殺人犯と女性刑事の過去に涙し、そして荒唐無稽な展開に驚愕します。エンターティメント作品としては大傑作ではないでしょうか?以前のブログでも書きましたがデビュー作の「ストロベリーナイト」を読んだ時にはここまでの作家になるとは思いませんでした。今後大期待の作家さんです。

  

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