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2009年7月18日 (土)

久方ぶりに原点回帰な作品(「鬼の足音」 道尾秀介 )

直木賞・芥川賞が発表になりました。毎回納得いく作品が選ばれる事が少ないので殆ど興味を失っている状態です。そんな状態だからここ数年受賞作位は知っていても、候補作までは目がいっていない状態でした。そしたら知らぬうちの前回に道尾秀介氏の「カラスの親指」が候補作に選ばれていました。そして何と今回も初の短編集「鬼の足音」も連続候補に上がっていました。何時の間にか凄い作家さんになってたんですね。直木賞候補作なのに既に100円で並んでいるとは如何に?まー読む側とは嬉しい事なので早速読んでみました。「鈴虫」「ケモノ」「よいぎつね」「箱詰めの文字」「冬の鬼」「悪意の顔」からなる短編集です。連作短編ではないですが、総ての作品に匿名のSという人物が登場します。全く関係性はないのですが、Sに統一したのは意味深でなかなかよいと思いました。さて初の短編集の出来栄えはというと正直(可も無く不可も無く)と言った感じでしょうか。直木賞候補だけあってミステリーとしてのトリックも上手いし、純文学として十分楽しめる幻想的な話もあり作者の力量を十分感じる事が出来ます。しかし読み終わって残るものが殆ど無いんです。現に私が今このブログを書いているのは読み終わって半月位経ってからんあですが、あまり内容を明確に思い出せなかった為、今一度パラパラと本を斜め読みした位です。決して面白くなかったわけではないのに何故だろう?不思議です。道尾さんの作品は何作か読んでいますが、今回は久しぶりにデビュー作の「背の目」」に似たホラーテイストな印象を受けました。個人的には最近の爽やかな作風よりは重々しいテイストの方が道尾さんらしい気がします。デビュー作を読んだ時はまさか直木賞候補になるとは思ってもいませんでした(道尾さんすいません)。今後目が離せませんね。

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受信: 2009年7月18日 (土) 15時07分

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