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2009年7月12日 (日)

ワクワクの最低金額は1億円(ダンチェンコの罠」 深谷忠記 )

私が子供頃はクイズ番組の商品と言えば(夢のハワイ旅行)が殆どでした。夢が付く位ですから、あの当時(ハワイ旅行)は庶民にとっては高嶺の華でした。しかし今やハワイは逆に海外旅行の中でも気軽にお値打ち価格で行ける場所となり、夢のハワイ旅行ではなくなりました。夢だった時代は小説や映画やTVではよく取り上げられたんですが、殆どなくなり、代わってよく目にするのが1億円という夢の金額です。宝くじは当然、ビジネス書でも1億の文字が躍っています(1億稼ぐ方法とか)。小説も本当に多いです。タイトルにズバリ書いてあるモノもあれば、内容に身代金や強奪金が1億というのはよく出てきます。今回読んだ深谷忠記さんの「ダンチェンコの罠」も1億円を騙し取る話でした。昨日紹介した「この指とまれ」と同じくコンゲームなんですが、こちらの方がかなり軽快でゲーム感覚です。偶然ですが元々のタイトルは「・・・する者、この指とまれ」というタイトルで非常に似ていてビックリしました。出版にあたり改題したんですが、ダンチェンコとはロシアの演出家の名前だそうです。詳しい事は分かりませんが、多分この演出家がコンゲームが得意だったのではないでしょうか?と勝手に想像しています。今回深谷作品は初体験でしたが、最近の作品の印象は物凄く社会派の印象があったので、余りにも軽快な作風に驚いたのが第一印象です。リズム感もあるし筆力もあるのでサクッと読めますが深みは全くありません。二時間TVドラマ向きな感じです。1996年の作品なのでネタも古いです。まー初の深谷作品としては肩慣らしと言った感じでしょうか。社会派の作品を読んで評価を決めたいです。冒頭でも述べた夢の1億円ですが、今や1億でもワクワクは無いですよね?勿論くれると言ったら喜んで貰いますが、一生楽に暮らせる金額ではありません。何か夢が無いですよね。ハワイが夢だった時代の日本の方が人生にも夢が持てて良かった気がするのは私だけでしょうか?

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