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2009年4月 5日 (日)

だんだん赤川次郎化してないか?(「流星の絆」 東野圭吾 )

作家を生業にしている人には必ずあるんでしょうが、書いても書いても発想が尽きず、連続して作品を出せる時があります。勿論その反面全く書けない時期もあるんでしょうが・・・。「容疑者Xの献身」で直木賞を受賞した後の東野圭吾さんは正に書く手が止まらないほどの作品連発状態です。友達から借りては読むんですが、読んでも読んでも作品が出てくる印象があります。そんな作品の中でTV化もされた話題作「流星の絆」を読みました。ドラマも見てないし内容に対しての前情報も全く無い状態で読み始めました。物語は殺人事件から始まります。タイトルにもあるように夜中にこっそり流星を見に家を抜け出した兄二人と妹一人の三人は、帰ってきたら両親が殺されている現場に遭遇します。残された傘一本と裏口から出て行く男の姿を目撃した弟の証言以外何も情報がなく事件は迷宮入りに。物語は突如として何十年後に飛びます。時効まで僅かとなった時、ひょんな事から弟が目撃した男を発見。しかもその男の出している洋食屋のカレーの味は殺された父の秘伝の味と全く同じ!犯人を確信して復讐を始めるのですが、事件は意外な方向へ展開していきます。という感じの物語です。先ず正直な感想ですが読みやすさ展開の上手さは流石です。結構厚みのある本ですがサクッと読み終えれます。その点は今や日本一なのではないでしょうか?次に欠点を言えば読了後に何も残らないんです。冒頭の殺人事件の瞬間には名作「白夜光」の様な展開を期待したんですが、後半は軽~いコメディ風に進んでいきます。勿論意識的にそうしたんだと思いますが、何か実の親を殺された殺人事件絡みの話なのに全体のトーンが軽すぎるんです。軽くするんだったら殺人事件などという悲惨な事件をキッカケに持ってこない方が良かった気がします。そうすればもっと軽快なコメディーとして弾けられた気がします。冒頭にも言いましたが、それにしても東野さんの出版の早さには驚かされます。今や一時期の赤川次郎並の早筆ですね。何時になったら読みきれるんだろうか?少しペースを落として重厚な話も書いて欲しい気がするのは私だけでしょうか?

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