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2009年1月24日 (土)

闇金・偽宗教・復讐屋の後は風俗かよ!(「黒い太陽」「女王蘭」 新堂冬樹 )

自らデビュー前に闇金で働いていた経験を活かし、普通の人が知り得ない裏の世界を紹介し、そのエロさとグロさで話題になった新堂冬樹という作家さんがいます。その後も偽宗教や復讐屋などのダークな世界を書き続け作品を乱発しています。物凄く面白い作品もあるんですが、正直最近の作品は自らの以前の作品の模倣のような作品ばかりですツマラないのが多かったです。そして彼が新たに目をつけた分野が(ピンサロ)という風俗業界です。闇金をやっていたんですから、風俗業界とも繋がりは深いはずですからこのテーマは必然的なような気もします。読んだのは「黒い太陽」という本です。タイトルを考えるととても風俗業界の話とは思えなかったんですが、文中に「明るい太陽にはなれないが、夜の太陽(黒い太陽)になる」というような感じの表記が出てきます。黒い太陽とは裏社会で登りつめるという意味です。複雑な家庭環境の為、莫大な借金を10代で抱えた主人公は稼ぐ為に風俗業界に就職します。その会社は若くして風俗業界を牛耳るカリスマ社長の店です。初めは尊敬し従順にしたがっていたんですが、一人の女性をめぐり反発しあう仲になり、挙句は会社を飛び出し自ら社長となりピンサロ戦争がはじまります。引き抜きあり騙し合いありとまるで昼ドラの様なドタバタ展開で、どう終わるんだろうと思っていたら何の盛り上がりもなく終了。何じゃ?と思ったら続編があると知り早速「女王蘭」という続編を読みました。話は未だに熾烈な戦いが続いている状況でスタートします。前作と何もか変らず、引き抜きあり騙し合いありの攻防が永遠と続きます。続編というよりはそのままと言って方がいい感じです。これも唐突に終了。またしても何の結論も出さない終わり方。こりゃ暫く続編続くなーと思える感じです。漫画の「女帝」や「夜王」のヒットを受けて、夜の世界の話が一般的にも受け入れ可能になった事で、書き上げた作品なんでしょう、その辺りの嗅覚は流石お金の臭いに敏感な新堂氏ならではです。テーマは面白いし風俗未経験の私には知らない世界を教えてもらえるという楽しみはありますが、小説としてのレベルは低いです。うわべだけの小説という感じです。毎回言いますが「カリスマ」や「鬼子」を書いていた頃の気迫溢れる文章をもう一度読んでみたいものです。

 

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