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2009年1月25日 (日)

デビュー作からいきなり最新作へ(「ラットマン」 道尾秀介 )

「背の目」というデビュー作しか未だに読めていない道尾秀介さんの最新作「ラットマン」を読みました。デビュー作もソコソコ話題になったんですが、その後も何作か書いていてこのミスに入賞も果たしています。順に読んでいくのが筋なんでしょうが、最新作をお借りできたので早速読了。この本は「このミステリーがすごい!2009」で10位を獲得しています。この所出す作品総てが20位までに入賞する、一時期の伊坂幸太郎並の快進撃です。デビュー作「背の目」を読んだ時の印象は、現代版京極夏彦?といった感じで、オチも結構強引な印象があった作家さんですが、ここ最近の世間の好評価を聞くと相当レベルが上がったんだろうなーと思っていましたが、「ラットマン」を読んで納得がいきました。デビュー作とは雲泥の差です。オチのつけ方も自然だし、現在と過去の交差も違和感なく読ませてくれます。タイトルとなった「ラットマン」とは心理学用語で(人間が何かを知覚する過程で、前後の刺激が知覚の結果を変化させてしまう現象の事)を言うそうで、感単に言えば(騙し絵)の事です。動物の群に並べられるとねずみに見えるのが、人の群に並べると叔父の顔に見えるという絵です。このタイトルが示す通り、ひとつの殺人事件が見方や並べ方で様々な顔を見せていきます。結果誰もが想像しなかった真実が浮かび上がります。物語を読み終えるとタイトルの妙を実感できます。読みやすかったので一日でサクッと読了しました。前の作品も借りれる予定なので物凄く楽しみです。

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