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2008年11月29日 (土)

今更ながらの初期作品集(「あわせ鏡に飛び込んで」井上夢人)

ミステリーファンにはもう当然周知の事ですが、井上夢人という作家は元々徳山氏と共に岡嶋二人というペンネームで二人で競作作家として活躍していました。それが1989年にコンビを解消して井上夢人として独り立ちしました。1992年に長編「ダレカガナカニイル」で再デビューするんですが、その長編デビューの前に幾つもの短編を雑誌に掲載していました。その揺れるデビュー前後の作品集を集めた短編集「あわせ鏡に飛び込んで」が今更ながらに発売になりました。掲載されている作品は1990年~1993年までの間に書かれたものばかりです。総て15年以上前の作品とあったネタやコンピューターの知識が古かったりするんですが、流石井上氏どの作品も毛色が少しづつ違い飽きる事無く最後まで読む事が出来ました。ただ不思議なのは何故今になって発売なのかが良く分かりません。今までに出すタイミングなんて何度もあった筈なのに、この時期の発売は謎です。初心に返る目的か?はたまたスランプで作品を出す事が出来なかったので昔の作品集でお茶を濁したのか?まさしく作品の謎よりもこの事が一番の謎であります(笑)。巻末に大沢在昌氏とのインタビューが掲載されているですが、作風的にも全くつながりが無い感じがしたので驚きでしたが、新人の頃今をときめく作家陣で集まって活動していたという事実を知りました。正にミステリー版「トキワ荘」みたいですね。井上氏次は長編新作お待ちしています。

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