« こんな映画を待っていた(「怪談 新耳袋 殴り込み!」) | トップページ | 初めて主人公に微熱を感じました(「魔王」伊坂幸太郎) »

2008年11月 8日 (土)

呼ばれて飛び出てジャジャジャーン(「蛇・ジャー」柴田よしき)

この9月に1年ぶりの連休を頂いて琵琶湖の周りを二泊三日の旅をしてきました。私が勝手に想像していた琵琶湖は物凄く汚れていて、泳ぐ事など出来ない湖だと思っていました(一昔前にTVのNEWSで琵琶湖の汚染がかなり問題にされていたのを何度も聞いた記憶があるので)。しかし実際にこの目で見た琵琶湖は、これが本当に湖か?と思える位綺麗で透き通った水質で驚かされました。それでも昔の琵琶湖を知っている地元の人からすれば汚くなったという印象なんでしょう。その琵琶湖を舞台にしたファンタジー小説を読みました。見てきたばかりなので琵琶湖の映像がありありと浮かびながら読書でリアル感ありました。その本は柴田よしきさんの「蛇・ジャー」と言いますが、蛇というタイトルですが登場するのはピンクの龍です。柴田さんといえば多種多様なジャンルの小説を書く方で、ファンタージー系では「炎都」「禍都」「遙都」の京都を舞台にした壮大なファンタジー三部作は本とワクワクしながら呼んだ記憶が蘇ります。その流れを受けてのこの「蛇」だったのでかなり期待感大だったんですが、正直期待外れでした。つまらない事はないのですが、何か主題が今一つはっきりしないというか、書きたい事が伝わらない気がしてなりません。何でも京都新聞に連載されていた小説を纏めたそうですが、書きながら話を進めていった感が今一つまとまりをなくしたのかもしれません。残念。大まかに作者は人間の横暴さや環境破壊に対する警告を促したかったんでしょうが、今一つ伝わりませんでした。最後に印象的な言葉を掲載しておきます。「21世紀は科学の時代って言うんやてな。言い伝えられた事に科学の光をあて、理解できる説明をつける時代やった。でも説明の出来ない事柄はすべて非科学やて否定した時代でもあった。科学で何でもコントロールできる人間に都合のいい結果を導き出せるゆう勘違いをした時代でもあった」深い言葉ですね。総て人間の都合の良い風に解釈して地球がおかしくなっている事実を思うと早く勘違いから抜け出さないといけないと深く考えさせられました。

 

|

« こんな映画を待っていた(「怪談 新耳袋 殴り込み!」) | トップページ | 初めて主人公に微熱を感じました(「魔王」伊坂幸太郎) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 呼ばれて飛び出てジャジャジャーン(「蛇・ジャー」柴田よしき):

« こんな映画を待っていた(「怪談 新耳袋 殴り込み!」) | トップページ | 初めて主人公に微熱を感じました(「魔王」伊坂幸太郎) »