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2008年10月17日 (金)

最強にして最悪な傑作(「吐きたいほど愛してる。」新堂冬樹)

本の帯びに「自己の中心で愛を叫ぶ!」とデカデカ書いている本を読みました。このコピーは言わずとも知れた大ヒットした「世界の中心で愛を叫ぶ」のパクリです。では純愛モノなのか?と言われると返答に困ります。確かにある意味純愛モノではあるのですが、本家が涙がこぼれるのに対して、こちらはゲロがこぼれるののでは?と思う位のグロテスクな話です。タイトルもズバリ「吐きたいほど愛してる。」です。作者はこの手の話のオーソリティー(?)新堂冬樹さんです。以前から氏の作品の中でも「カリスマ」と並んで、傑作と噂されていたのがこの短編集だったんですが、中々古本で発見できずヤキモキしていましたが、目出度くこの度発見しモノの1時間で読了しました。いや~噂に違わず凄い作品でした。元々新堂氏の作品はエログロがぶっ飛んでいるのが売りなんですが、この作品はその中でも生理的に結構読むのがツライほどの一冊です。つまり新堂節炸裂と言う事です。ここ最近の新堂作品は正直毒が薄れてモノ足りない印象ばかりで、このブログでも酷評が多かったです。しかしこの作品は違います。激毒・激薬です。取り扱いに注意しないと精神や体調に害の出る人が必ず居ます。そこまでグロいシーンあります。しかしグロさだけでなく歪んだ愛の形の浮きぼらせ方は流石の筆力です。この作品は2005年発売ですが、この後の新堂氏の失速を考えると、この作品で力を使い果たした感じもします。最強にして最悪な作品です。読む勇気のある方は読んでみて下さい。その際食べ物を食べながらは決してしないでください。なめてかかると火傷しますよ!

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