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2008年9月29日 (月)

持ち味=マンネリ(「死神の精度」伊坂幸太郎)

只今日本で大人気の作家に伊坂幸太郎さんという人が居ます。本も売れ結構な確率で映画化される超売れっ子作家さんです。私も古本屋で見つける度に購入して読んでいます。二作目である「ラッシュライフ」を読んだ時の衝撃は今でも忘れられません。その時は「本当に凄い作家が現れたものだなー」と一人思ったものです。その後も事ある度に伊坂さんの作品を読んできたのですが、世間の熱狂とは別に私の評価は段々下がっていきました。だってどの作品も終わり方が同じなんです。伊坂さんの持ち味である幾つかの登場人物の話が何故か最後に集結してドタバタになり綺麗に終わるスタイルは、初めこそ非常に映画的で面白かったんですが、何作も同じ様なスタイルが続くと「またか?」という感じでお腹一杯感は否めなかったので、結構最近読んだ伊坂作品は辛口批評をしてきました。厄介な事に持ち味はマンネリともなりうるんです。それでも見つけると何となく読んでしまうのは底力のある作家さんだからだと思います。金城武主演で映画化もされた「死神の精度」という連作短編集を読みました。主人公は人間の姿を借りた死神。仕事として人間界に来て、ターゲットが死に値するかどうかを一週間で判断し「可」か「不可」かを決めるんです。一話一話様々な人間が登場して物語は進んでいきます。連作短編集という形が良かったのか、今回は新しい視点で書かれていて久方ぶりに純粋に伊坂節を楽しめました。人間を主人公にした伊坂作品でも感情を全く感じさせないのが特長です、その点が何時も世界に嵌り込めない要素ではあるんですが、今回は死神。感情が無いことが普通。その点で伊坂ワールドとしては違和感無く世界に嵌り込めた要因かもしれません。単純に面白かったです。この本のお蔭で伊坂評価また上がりました。今後も読み続けていこうと実感させるキッカケの一冊になりました。

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受信: 2008年10月27日 (月) 19時24分

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