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2008年8月 9日 (土)

安心・健全・王道(「TWO MEN with the BLUES」WilleNelson&WyntonMarsalis)

ブルースが黒人だけの音楽である事は言うまでも無い。いくら白人がその上っ面を真似て演奏しても、それは本当のブルースではない。血と歴史の問題だから仕方の無い事です。それでも少しでもブルースの本道に近づこうとする白人が後を絶ちません。それだけ魅力的な音楽なんでしょう。今や若い黒人にすらブルースは奏でられなくなった昨今、ブルースは消えてしまうのでしょうか?意外な所に答えを見つけました。それは白人と黒人の共演したアルバムを聞いて感じました。「TWO MEN with the BLUES」とそのもの直球のタイトルをつけたアルバムは、カントリーの大御所Wille Nelson(ウィリー・ネルソン)と、ジャズトランペット奏者の第一人者Wynton Marsalis(ウイントン・マルサリス)の奇跡の初共演のアルバムです。タイトルから分かるように二人が中心となってブルースのスタンダードを演奏した一枚です。「stardust」「Georgia on my mind」「Ain't Nobody's Business」などの御馴染みのブルースを和気藹々とした感じでプレイしています。この企画が持ち上がったキッカケは2007年のリンカーンセンターでの共演LIVEにあるそうで、それを証明するかのように何処かLIVE仕立ての録音となっています。ブルースとは言っても、デープな感じは全く無く、どちらと言えば軽快で楽しげです。それではブルースではないのか?と問われると、いやこれも別の形のブルースの完成形な気がします。ブルースとは魂。演奏形態の事だけを指すのではないです。何十年と音楽をやり続けた二人が醸し出す音は、紛れも無いブルースな気がします。安心して聞ける佳作だと思います。

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