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2008年8月 8日 (金)

これぞ作者の持ち味(「神様からひと言」荻原浩)

昨日に続き本日も荻原浩さんの本を紹介します。タイトルは「神様からひと言」と言います。大手広告代理店を辞め食品会社に再就職した主人公は、イキナリのミスでリストラ要員収容所と呼ばれる「お客様相談室」に飛ばされます。そこは想像以上に厳しい職場で、何かと因縁をつけてくる常連クレーマーや、寂しくて話し相手欲しさに電話をしてくるお客などで、予想通り会社を辞めようという気持ちになります。しかしそこで出会った奇妙な先輩に引きずられ知らず知らずの内に職場に生甲斐を見つけていきます。そして大ドンデン返しの本社復帰!果たして主人公の出した答えは?といった感じの内容の本です。「サラリーマンに元気をくれる小説」という売り文句がついている位ですから、私なんぞのお気楽自営業者が読むより、リアルに働いているサラリーマンの人が読んだ方が同調出来る部分が多々あると思います。荻原作品の中では「メリーゴーランド」に似た手触りの小説です。別段凄い事件が起こるわけでもなく、主人公も普通の人、題材もありふれているのですが、荻原氏の作品になると何故か面白い。これぞ荻原氏の持ち味だと実感します。無理にホラーたミステリー書かなくてもいいと思います。この軽快で何処かホロッとさせる流れは流石です。毎回言いますが別段凄いフアンではないのに、見つけると読んでしまう不思議な存在です。しかし表紙のセンスとタイトルは零点です(残念)。

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